第518号
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科博メールマガジン第518号
発行日:2013年4月18日
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穏やかな日差しの下、上野公園ではツツジの花が咲き始めました。今週土曜
20日から29日までは、つくば市にある科博の筑波実験植物園にて、「さくらそ
う展」を開催いたします。
また、日曜21日には、当館の筑波地区において「科博オープンラボ2013」と
して研究施設を一般公開いたします。普段見ることのできない自然史標本棟な
どの特別見学や、様々な分野の研究者のトーク、パネル展示をお楽しみいただ
けます。
年一回の開催であるこの機会に、筑波地区を訪れてみてはいかがでしょうか。
※ 科博メールマガジンは、国立科学博物館が毎週木曜日に発行しています。
※ このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
▼- 目 次 -▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼
■ 館長就任挨拶 「メールマガジンの読者の皆さまへ」
■ エッセイ 「ちゃくちゃく準備中〜特別展『深海』」
■ 筑波実験植物園だより 「一期一会の園案内」
■ お知らせ
■ 壁紙プレゼント(4月カレンダー付き)
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◆ 館長就任挨拶 ◆
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メールマガジンの読者の皆さまへ
国立科学博物館長 林 良博
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4月1日付けで国立科学博物館の館長に着任しました。
国立科学博物館は、自然史(生命や地球の歴史)、科学技術の歴史について
調査研究し、標本資料を収集、整理、保管し、それらを用いた展示や学習支援
活動を展開しています。
前任の近藤館長をはじめ、館員が一丸となって、昨年度は214万人の来館
者を迎えることができました。本年度も昨年度に引き続き、優れた調査研究成
果を社会に還元すると同時に、常設展示、特別展示、企画展示をおこなってお
ります。
なお、より良い展示をめざして、今年度末から地球館の一部で改修工事を行
いますが、最小限のご迷惑に止められるよう館員一同努力いたしますので、皆
さまの更なるご支援、ご協力をお願いいたします。
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◆ エッセイ ◆
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ちゃくちゃく準備中〜特別展「深海」
標本資料センター コレクションディレクター 窪寺 恒己
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いま国立科学博物館では、特別展「グレートジャーニー 人類の旅」を開催
中です。もう、ご覧いただけたでしょうか?6月9日まで開催していますので、
まだの方はお山の葉桜を鑑賞がてら、ぜひお越しください。
このグレートジャーニー特別展が終了すると、7月6日から次の特別展
「深海 −挑戦の歩みと驚異の生きものたち−」を開催する予定です。特別展
は科博の行事の中で最も大きなイベントで、科博のみならず外部の関係機関と
連携して数年をかけて、計画・立案します。この特別展「深海」は、海洋研究
開発機構(JAMSTEC)と読売新聞社、NHK、NHKプロモーション、
そして科博の主催で開きます。
「深海」と聞くと、なぜかドキドキしませんか。おそらく、ヒトがそのまま
では潜っていけない多くの謎に満ちた世界であるからなのかもしれません。暗
黒・高圧・低温の深海へ、ヒトは様々な調査機器や潜水艇を開発して挑んでき
ました。そして様々な驚異の生きものたちに出会ってきました。本特別展では、
その挑戦の歩みと驚異の生きものたちを最新の研究成果をもとに紹介します。
この夏、深海の世界に迫る特別展へ、深く潜ってみてはいかがでしょう。
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◆ 筑波実験植物園だより ◆
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一期一会の園案内
筑波実験植物園 永田 美保
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筑波実験植物園では、ボランティア・職員・研究者が、幼稚園から一般の方
までを対象とした幅広い園案内を年間約200件近く行っています。
私の担当は半数が一般の方たちです。約15分の時間内で、植物をわかりや
すく伝え身近に感じてもらえるように、試行錯誤しています。例えば、紙芝居
や植物クイズなどを取り入れ一体感を味わえるよう工夫しています。
気持ちの良いこの季節は森林区まで足を運び、常緑樹林帯のほの暗さや落葉
樹林帯の樹形の美しさ、新葉の青さや木々の匂い、鳥のさえずりなど、風の変
化を肌で感じながらの森林浴コースはいかがでしょう。大温室のサボテン、カ
カオやバナナ、野生のラン、水生植物や絶滅危惧種など、植物園では四季を通
して、多種多様な植物をご覧になれます。
「今日はありがとう」「また来るね」と別れの言葉を交わすときは、楽しん
でもらえたかなと少々心配しつつ胸をなで下ろす瞬間でもあります。
当初は人前で話すことに慣れていなかった私も、7年目に突入しベテラン組
になりつつありますが、リピーターの方にお楽しみいただく工夫など新しい課
題に取り組みながら案内を続けています。
一期一会を大切に今年も来園者の方々と、どのような出会いがあるかとても
楽しみです。
案内は予約が必要になります。詳しくは筑波実験植物園までお問い合わせく
ださい。
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◆ お知らせ ◆
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「クレマチス園公開 コレクション特別公開」 <予告>
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クレマチスは、キンポウゲ科セニソ属に分類される植物の総称で、日本には
カザグルマ、クサボタン、ハンショウヅルなど31種(変種を含む)が生育し
ます。日本のカザグルマ種、中国原産とされるテッセンなど、世界各地の野生
種をもとに多彩な園芸品種が作出されてきた歴史があります。
当園のクレマチスには、カザグルマをはじめとする野生種とその園芸品種、
約230系統約1200株が植栽されています。クレマチスの花が見ごろを迎
える5月3日(金・祝)〜6月9日(日)の期間は「クレマチス園公開」とし
まして、クレマチスの多彩な花の色が作られる仕組みを解説するパネルを展示
するとともに、多様性や保全に関するセミナーを開催します。自然と人が作り
出した、色とりどりのクレマチスを是非ご覧ください。
[開催期間]平成25年5月3日(金・祝)〜6月9日(日)
[会 場]国立科学博物館 筑波実験植物園
[入 園 料]一般・大学生300円 高校生以下・65歳以上無料
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新緑の台東・文京エリアを歩こう!
上野ミュージアムウィーク ウォーキング・ガイドツアー <参加者募集>
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江戸時代から現代まで、多くの史跡や文化・近代化遺産が点在する上野公園。
研究者や寛永寺僧侶の案内で、建物やお寺を見学するガイドツアーです。
(1)上野公園建物ウォーキングツアー
Aコース:東京大学構内・旧岩崎邸庭園など
[日 時]平成25年5月19日(日)13:30〜16:00
[集 合]東京大学赤門前
[応募締切]5月1日(水)
Bコース:国立科学博物館・東京国立博物館など
[日 時]平成25年5月26日(日)13:30〜16:00
[集 合]国立科学博物館屋外クジラ前
[応募締切]5月8日(水)
両コースとも
[講 師]理工学研究部 科学技術史グループ 研究主幹 久保田稔男
[参 加 料]保険料50円(当日集めます)
[対 象]小学校4年生以上・各コース30名(応募多数の場合は抽選)
(2)寛永寺・徳川家御霊廟参拝ツアー
[日 時]平成25年5月16日(木)・23日(木)両日とも14:00〜15:30
※両日同じ内容です
[集 合]寛永寺根本中堂前
[案 内]寛永寺
[参 加 料]無料
[対 象]小学生以上・各日50名(応募多数の場合は抽選)
[応募締切]5月16日分…5月1日(水)、23日分…5月8日(水)
※未就学児のご同伴はできません。
※天候などやむを得ない事情により、コースを変更させて頂くことがあります。
※お問い合わせ 国立科学博物館 連携協力課 renkyo@kahaku.go.jp
※下記URLより,ご希望の日を選んでお申し込み下さい。
(URL)http://www.kahaku.go.jp/event/all.php?month=201305
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特別展「グレートジャーニー 人類の旅」
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本展では360万年前の人類が家族で連れ立って歩いた最古の足跡化石をそ
の「グレートジャーニー」の象徴として位置づけています。700万年前の人
類誕生から説き起こし、人類が様々な困難を克服しながらどのように地球上に
拡散していったのかを紹介します。人間にとって過酷な環境である「極地」
(熱帯雨林、高地、極北、乾燥地帯)で人はどうやって生きてきたのか。地球
上の様々な環境で今も暮らす人々の生活を紹介することなどにより、その土地
ならではの“生きる知恵”と文化を見て、追体験していくことで、「人間の生
きていく強さ」を再発見し、そこから自身の未来を考えていきます。
[開催期間]平成25年3月16日(土)〜6月9日(日)
詳しくは下記をご覧ください。
http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/ueno/special/2013/gj2013/
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企画展「江戸人展 ―からだが語る『大江戸』の文化―」
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本展では、現在の山手線内に隅田川東岸(墨田区や江東区のあたり)を合わ
せた地域を「大江戸」としていますが、この地域から出土した江戸時代中期以
降の人骨資料などを中心に構成して、そこから見えてくる「文化」を幅広く紹
介します。本展を通じて、当時の「文化」についてご関心をもって頂くととも
に、人骨なども歴史を物語る重要な標本資料であり、それらを収集・保管する
ことの大切さをご理解頂ければ幸いです。
[開催期間]平成25年4月9日(火)〜6月16日(日)
詳細は下記をご覧ください。
http://www.kahaku.go.jp/event/2013/04edo/
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「さくらそう展 サクラソウ咲く景色、ふたたび」:筑波実験植物園
<予告>
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かつては日本各地で春先にピンク色の可愛らしい花を咲かせていたサクラソ
ウも、現在は絶滅危惧植物に指定されています。身近で愛されてきた野生種が
起源となり、これまで多くの園芸品種が作られてきました。以前のようなサク
ラソウが咲く景色を求め、各地で地道な保全努力が続けられており、最近では
新たに見つかったサクラソウ自生地の保全対策も行われ始めています。今年の
さくらそう展では、野生サクラソウの保全の現状を紹介するとともに、筑波大
学が保有する園芸品種の中から100品種以上を展示します。
[開催期間]平成25年4月20日(土)〜4月29日(月・祝)
詳しくは下記をご覧ください。
http://www.tbg.kahaku.go.jp/event/2013/04sakura/
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科博NEWS展示『千石正一』と爬虫両生類標本
〜セーフティーネットで守られたコレクション〜
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爬虫両生類の調査研究、理解普及で知られる千石正一氏の標本コレクション
が、国立科学博物館に寄贈されました。今回の寄贈をきっかけとして、紹介パ
ネルと一部の標本展示を通じて、千石先生のコレクションと活躍を振り返り、
自然史標本セーフティーネットの重要性を紹介します。
[期 間]平成25年2月5日(火)〜5月12日(日)
詳しくは下記をご覧下さい。
http://www.kahaku.go.jp/event/2013/02sengoku/index.html
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国際博物館の日記念事業 博物館・動物園セミナー
上野の山でサルめぐり <参加者募集>
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上野の山にある国立科学博物館と東京国立博物館、恩賜上野動物園が連携し、
「サル」をテーマに3つの施設を巡りながら、動物の観察や講義、美術品の鑑
賞を行うユニークなセミナーです。小学校高学年から中学・高校生の方々を優
先に募集しますので、お友達どうし誘いあって、ぜひご応募ください。
[日 時]平成25年5月19日(日)9:00〜14:20
[応募締切]平成25年4月30日(火)当日消印有効
企画の詳細、参加申し込み方法は下記ホームページをご覧下さい
http://www.kahaku.go.jp/event/2013/05icom/index.html
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ホットニュース最新号をアップしました!
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みなさん、小さな化石から様々な情報が読み取れることをご存じですか?
つくば市にある国立科学博物館の研究施設内にて微化石の研究者による集会が
開かれました。日本国内で微小な化石を研究している人たちが集まり、それぞ
れの研究成果や今後の研究の展望などについて報告されました。
今回のホットニュースでは、微化石研究で分かること、そして、この研究集
会で耳にした話題から、最近の成果を1つ紹介します。
最新号ページはこちら↓
http://www.kahaku.go.jp/userguide/hotnews/index.php
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雑誌milsil(ミルシル)通巻32号と定期購読について
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今回の特集は「対称と非対称−対称性で世界を見る」です。多くの動物の体
形は左右対称です。私たちヒトの体も背骨を軸に対称となっていますね。しか
し、細部を見ると必ずしも対称ではありませんし、内臓も非対称です。生物の
世界だけでなく、分子の世界を見てみると、化合物にも左右対称となる分子構
造が存在します。一見そっくりですが、それぞれ全く異なる作用をもつため、
取り違えるととんでもない事故につながることもあります。ノーベル賞を受賞
した野依・南部・小林・益川博士の研究はこの「対称と非対称」に深く関わっ
ています。今号をとおして、実は私たちの生活にも身近な「対称と非対称」に
興味をもっていただけたら幸いです。
発行日 :平成25年3月1日(金)
定 価 :400円(税込)
定期購読やお得な会員制度など詳細については下記をご覧下さい。
http://www.kahaku.go.jp/userguide/book/milsil/index.html
(友の会)http://www.kahaku.go.jp/userguide/repeater/index.html
(賛助会員)http://www.kahaku.go.jp/userguide/support/index.html
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科博のイベント情報紙「kahaku event」4−5月号発行!
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4−5月号では、展覧会情報や4−5月開催予定のイベントを紹介していま
す。
情報紙「kahaku event」(年6回 A4サイズ 6ページ)は、展示や学習
支援活動などの情報を掲載しています。国立科学博物館の施設内等で無料で配
布しています。見学やイベント参加の計画をたてる際にご活用ください。
(「友の会会員」「賛助会員(個人特別会員)」の方には郵送でお届けします。)
詳しくは下記をご覧下さい。
http://www.kahaku.go.jp/news/kahakuevent/index.html
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◆発 行:国立科学博物館
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