第391号
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科博メールマガジン第391号
発行日:2010年12月2日
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当館では、ただいま教育ボランティアの募集を行っています。主な活動内容
は、来館者への展示説明や案内、イベントの手伝いや企画に携わっていただく
ことなど様々です。現在では400名を超える方々が参加し、博物館の顔として
尽力していただいております。
「人が好き、科学が好き、科博が好き」というみなさん、館と来館者を結ぶ
架け橋となって、科学のおもしろさや科博の楽しみ方を伝えてみませんか?
詳しくはホームページをご覧下さい。
http://www.kahaku.go.jp/event/2010/11volunteers/
※ 科博メールマガジンは、国立科学博物館が毎週木曜日に発行しています。
※ このメールマガジンは等幅フォントでご覧ください。
▼- 目 次 -▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼
■ エッセイ 「韓国・火山島の調査」
■ 上野散策 「東京国立博物館裏の道」
■ お知らせ
■ 壁紙プレゼント(12月カレンダー付き)
■ 他館紹介
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◆ エッセイ ◆
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韓国・火山島の調査
地学研究部 佐野 貴司
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10月下旬に調査のため、韓国の済州島(韓国語ではチェジュまたはジェジュ
島)へ行って来ました。済州島は100万年以上前から無数の噴火を繰り返すこ
とにより形成された火山島であり、最近の噴火は5000年前と推定されています。
島中には噴火口である火砕丘や溶岩ドームが約360個もあり、風光明媚な地
形を形成しています。また立派な風穴が多数存在しています。そのため、2007
年に「済州の火山島と溶岩洞窟」としてユネスコ世界自然遺産に指定されまし
た。
今回の調査では、様々な火山地形の観察ができただけでなく、今後の科博資
料の充実を図るための岩石資料の採取も行うことができました。
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◆ 上野散策 ◆
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東京国立博物館裏の道
事業推進部 石川 昇
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科博北側の道路を渡ると、突き当たりのT字路までの左側約300mが東京国立
博物館(以下「東博」)の敷地です。敷地内は木々が生い茂り、イチョウやケ
ヤキの黄色や赤色の落ち葉が歩道にたくさん落ちています。見える建物は東洋
館ですが、現在工事中で柵に網がかけられています。その先に「ポケットパー
ク」という空間があります。柵の前にサザンカの垣根が作られ、垣根と歩道と
の間が小さな庭になっています。庭石が置かれ、サクラやモミジが植えられ、
夏ミカンと思われる木が黄色い実をつけています。サザンカの濃いピンク色も
きれいです。その先、工事中の柵の網が切れたあたりで中を見てください。高
さ6m弱の銅製の五重塔が見えます。その近くには内務省に博物局を創設、東
博の前身の帝国博物館の初代館長となった町田久成の碑があります。
T字路を左折します。角に東博の北門がありますが、左側約300mが東博の敷
地です。敷地内は庭園で、池があり茶室が5つ配置されています。さまざまな
木があり、大木もあります。道が少し右にカーブするところで上を見ると、た
くさんの黄色いカラスウリの実が落ちんばかりに垂れ下がっています。東博で
は12月12日まで秋の庭園開放を行っています。
右は寛永寺の霊園です。道に面して彫刻や金箔が施された豪華絢爛な門があ
ります。この門は第四代徳川将軍家綱(厳有院)の霊廟の勅額門です。勅額門
とは天皇直筆の額を賜った門です。霊廟は一部、明治維新後に解体されたり、
昭和20年の空襲で焼失し、現在は門と水盤舎が残っています。
当館の講座「上野学のススメ」では今年10月19日、池波正太郎記念文庫指導
員鶴松房治氏による「池波正太郎と上野」という講演を行いました。氏は講演
で池波氏の『江戸古地図散歩―上野の山』(平凡社カラー新書)の文を紹介さ
れました。池波氏が子どもの頃、この道は深い木立に包まれ昼間でも人影がな
く、夜には梟が鳴いていたそうです。そこで子どもたちで、夜、一人でこの道
を抜けて通るという度胸試しをやったということが書かれています。
道は左折しますが、左側は東京文化財研究所、右側は寛永寺です。左折する
前に振り返ってください。建設中の東京スカイツリーが意外に大きく見えます。
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◆ お知らせ ◆
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【2011新春サイエンススクエア】 <予告>
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おなじみサイエンススクエアが来年お正月にも実施されます。今年はどんな
企画が飛び出すでしょうか、どうぞご期待下さい。
平成23年1月2日(日)〜7日(金) ※3日(月)は開催しております
詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.kahaku.go.jp/event/2011/01science/index.html
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【ホットニュース最新号をアップしました!】
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ホットニュースの最新号『ノーベル賞2010から --- 科学への興味を広
げてみよう!』をHP公開しました。
ノーベル賞授賞式が12月10日に開催されます。今年度のノーベル化学賞が、
2人の日本人に授与されます。北海道大学の鈴木章名誉教授と米国・パデュー
大学の根岸英一特別教授のお二人です。“パラジウム触媒によるクロスカップ
リング反応の開発”が受賞の内容ですが、こういったトピックスを軸に展示を
見ながら化学の分野について知識を深めてみるのも良いかもしれません。
今回のホットニュースは、今年度のノーベル賞、特に当館の扱う分野に関連
して、化学賞と物理学賞の内容を踏まえながら、それに関連した当館の常設展
示を紹介したいと思います。
↓最新号ページはこちら
http://www.kahaku.go.jp/userguide/hotnews/index.php
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【特別展「空と宇宙展‐飛べ!100年の夢」】
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1910年に日本初の動力飛行が実現してから100年を記念し、これまでの航空・
宇宙の技術開発の歴史と成果を紹介します。初公開の貴重な資料や、小惑星探
査機「はやぶさ」の実物大モデルも展示します。
【開催期間】 平成22年10月26日(火)〜平成23年2月6日(日)
詳しくは下記をご覧下さい。
http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/ueno/special/2010/sora-uchu/index.html
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【生物多様性シリーズ第5弾
企画展「あしたのごはんのために―田んぼから見える遺伝的多様性―」】
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遺伝的多様性ってなに?遺伝的多様性が失われるとどうなるの?国際生物多
様性年である2010年をしめくくるこの企画展で、「遺伝子の多様性」を通して
「あしたのごはん」を考えます。
【開催期間】 平成22年9月18日(土)〜平成23年1月16日(日)
詳しくは下記をご覧下さい。
http://www.kahaku.go.jp/event/2010/09gohan/index.html
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企画展「あしたのごはんのために」関連イベント(科学リテラシー涵養活動)
「田んぼの中の宝石!? 〜プラント・オパールを探せ!」参加者募集
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みなさん、“オパール”と聞くと何を思い浮かべますか?そう、虹色に輝く
宝石ですね。日本人にとって、最も親しみやすい植物のひとつであるイネ。そ
のイネやその仲間の植物の体内では、『プラント・オパール』と呼ばれるもの
ができます。今回のイベントは、企画展「あしたのごはんのために」の見どこ
ろがよく分かるスペシャルレクチャーに参加していただき、あわせて顕微鏡を
使って、この『プラント・オパール』を見つけ出す実験も行います。
あなたも“田んぼの中の宝石”を通して稲作の歴史を科学してみませんか?
実施日時:平成22年12月5日(日)
申し込み方法等詳細は下記をご参照ください。
http://www.kahaku.go.jp/event/2010/09gohan/event.html
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企画展「エコで粋!?自然に学ぶネイチャーテクノロジーとライフスタイル展
−‘ものつくり’と‘くらし’のあたらしいか・た・ち−」
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人と自然が共に育む豊かな未来のために、科学・技術にできること。2030年
の厳しい環境制約の中でもこころ豊かに暮らすために、自然のしくみにヒント
を得た環境負荷の低いテクノロジーのたまごたちと、日本文化に根差した共生
型のライフスタイルをご紹介します。
【開催期間】 平成22年10月26日(火)〜平成23年2月6日(日)
詳しくは下記をご覧下さい。
http://www.kahaku.go.jp/event/2010/10nature/index.html
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「国立科学博物館サイエンスコミュニケータ養成講座」受講生によるイベント
【サイエンスカフェのご案内】
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■■サイエンスカフェ 「アタマを使う人類学」■■
人類の進化をサルとヒトの形態を比べて考えよう!
ヒトとサルの違いとは??人類学者 河野 礼子研究員によるサルでもわかる
(!?)入門トークから参加者全員で行うアタマを使った比較、最先端の研究
トークを通して形態人類学の世界をお茶を片手にのぞいてみませんか?
【開催日時】平成22年12月12日(日) 午前10時半〜12時 (10時開場)
【申込〆切】平成22年12月 5日(日)
詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.kahaku.go.jp/learning/university/partnership/2010/sccafe1.html
■■サイエンスカフェ「地球史・妄想カフェ〜ガラスの生命“ケイソウ”を手
がかりに〜」■■
皆さんは、研究者ってどんな人だと思いますか。「理屈っぽい?」「なんで
も知ってる?」実は研究者のアタマの中では、沢山の妄想が広がっていて、そ
の中から研究のヒントを導き出すことだってあります。
“ケイソウ”という不思議な生き物からわかる地球の歴史について、科博の
地学研究部 齋藤めぐみ研究員と一緒に妄想してみましょう!
【開催日時】平成22年12月12日(日) 午後1時半〜3時 (1時開場)
【申込〆切】平成22年12月 4日(土)
詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.kahaku.go.jp/learning/university/partnership/2010/sccafe2.html
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教育プログラム「中高生・アフタースクールプログラム2010 科博で展示づく
り〜食〜」 参加者による制作物の展示
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今年度のアフタースクールプログラムは、中高生19名が8月から「食」をテー
マに学習をすすめてきました。そこから得た課題探究の成果をまとめた展示を
公開中です。プログラムでの参加者の驚きや感動が、皆さまにも伝わる内容と
なっていますので、是非ともご覧下さい。なお展示期間中には、プログラム参
加者による制作展示についてのギャラリートークも開催します。
【開催期間】 平成22年10月26日(火)〜平成22年12月12日(日)
【ギャラリートーク】 平成22年12月12日(日) 11時〜
アフタースクールプログラムの詳細は下記をご覧下さい。
http://www.kahaku.go.jp/learning/schoolchild/a_school2010/index2.html
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【X’mas 2010 @ KAHAKU】
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館内にツリーを飾り、季節にちなんだ展示を紹介します。
【開催期間】11月26日(金)〜12月25日(土)
○コンサート
【日 程】アカペラコンサート
12月11日(土)13時・15時 各30分
ハンドベルコンサート
12月23日(祝・木)12時30分・15時 各30分
詳しくは下記をご覧ください。
http://www.kahaku.go.jp/event/2010/11christmas/poster.pdf
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【かはく生物多様性シリーズ2010】
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2010年が国連の定める国際生物多様年であることにちなみ、「かはく生物多
様性シリーズ2010」として各種の展覧会やイベントを実施いたします。
平成22年3月13日(土)〜12月26日(日)
詳しくは下記をご覧ください。
http://www.kahaku.go.jp/event/2010/tayousei/index.html
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【雑誌milsil(ミルシル)通巻18号と定期購読について】
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特集は「火山を知る−火山学からみる地球の活動」です。
日本は世界でも有数の火山国ですが、火山の仕組みや調査方法などは、意外と
知られていません。本誌を通じて、火山とは何か?を知って頂ければと思いま
す。
発行日 :平成22年11月1日(月)
定 価 :400円(税込)
定期購読やお得な会員制度など詳細については下記をご覧下さい。
http://www.kahaku.go.jp/userguide/book/milsil/index.html
(友の会)http://www.kahaku.go.jp/userguide/repeater/index.html
(賛助会員)http://www.kahaku.go.jp/userguide/support/index.html
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【科博のイベント情報紙「kahaku event」12−1月号発行!】
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12−1月号では、現在開催中の展覧会情報や12−1月開催予定のイベン
トを紹介しています。
情報紙「kahaku event」(年6回 A4サイズ 6ページ)は、展示や学習
支援活動などの情報を掲載しています。国立科学博物館の施設内等で無料で配
布しています。見学やイベント参加の計画をたてる際にご活用ください。
(「友の会会員」「賛助会員(個人特別会員)」の方には郵送でお届けします。)
詳しくは下記をご覧下さい。
http://www.kahaku.go.jp/news/2010/kahakuevent12/index.html
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◆ 他館紹介 ◆
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特別展等開催中の上野公園内の文化施設をご案内します。
・国立西洋美術館
「アルブレヒト・デューラー版画・素描展 宗教/肖像/自然」
10月26日(火)〜2011年1月16日(日)
http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/current.html
・東京国立博物館
光明皇后1250年御遠忌記念 特別展「東大寺大仏−天平の至宝−」
10月8日(金)〜12月12日(日)
http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=A01&processId=02&event_id=7812
・国際子ども図書館
「絵本の黄金時代1920〜1930年代−子どもたちに託された伝言」
9月18日(土)〜2011年2月6日(日)
http://www.kodomo.go.jp/event/exb/bnum/tenji2010-03.html
・東京藝術大学大学美術館
「明治の彫塑 ラグーザと荻原碌山」
第一部:ラグーザとその弟子たち 第二部:没後100年萩原碌山
10月23日(土)〜12月5日(日)
http://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2010/ragusa/ragusa_ja.htm
「黙示録−デューラー/ルドン」
10月23日(土)〜12月5日(日)
http://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2010/apocalypse/apocalypse_ja.htm
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★ メール募集中 ★
科博に関する思い出、展示の感想など皆様からのメールをお待ちしておりま
す。(ご感想などについては、このメールマガジンにて紹介させていただくこ
とがあります。なお、お名前は公表しません。)
宛先: magazine@kahaku.go.jp
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◆編集:国立科学博物館 事業推進部 広報・サービス課
◆発行:国立科学博物館
東京都台東区上野公園7−20
◆お問合せ:magazine@kahaku.go.jp
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アドレスをご入力ください。
http://www.kahaku.go.jp/userguide/mailmagazine/index.html
現在、ご登録いただいているメールアドレスは ##$mail## です。