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第237号

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  科博メールマガジン第237号          
    発行日:2008年1月1日
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 あけましておめでとうございます。

 昨年は多くの方にメールマガジンをお読みいただき、また、様々なご意見・
ご感想をお寄せくださりありがとうございました。貴重なお言葉は参考にさせ
て頂いております。今年も皆様に楽しんで頂きかつ当館の情報がわかりやすく
提供できるよう心がけたいと思いますので今後もどうぞよろしくお願いいたし
ます。
 

  
▼- 目 次 -▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼

                         
  ■ 館長室から  「子年に」
  ■ エッセイ   「子年の魚たち」
  ■ お知らせ
  ■ 科博・2008年展覧会予定
  ■ 上野周辺新春イベント紹介


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    ◆ 館長室から ◆  
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  子年に

                    国立科学博物館長 佐々木 正峰
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 明けましておめでとうございます。
 
 当館は、唯一の国立の科学博物館として、全国の科学系博物館等のナショナ
ルセンターとしての機能を果たしています。

 自然史や理工系の博物館、科学館、動物園、水族館、植物園等は、全国科学
博物館協議会(全科協)を組織していますが、当館は、昭和46年の全科協発足
以来、理事長館を務めています。全科協は、学芸員専門研修(当館と共催)、
海外科学系博物館視察研修と報告会、研究発表大会等を実施するとともに、機
関紙全科協ニュースを年6回発行するなどの活動を行っています。今後、さら
に加盟館園のネットワーク化を推進し、多様で高度な情報の共有と連携協力に
よる新たな価値の創造に向けた取組みを進めることが課題です。

 新たな価値を創り出すという観点から当館は、科博コラボ・ミュージアムを
実施しています。当館と地域の博物館や科学館が連携協働し、それぞれの地域
の自然、文化、産業などに関連したテーマで展示、講演会、体験教室等の活動
を行うものです。プログラムは、両者が共同で企画、開発することとしており、
できる限りプログラムの新規性や独自性を出すようにしています。地域の博物
館や科学館が単独ではなかなか実現が難しいプログラムに当館が協力すること
により、地域の科学の普及に寄与するとともに、地域の博物館等を支援するこ
とをねらいとしています。

 当館は、プログラムの内容に応じて、研究者や職員の派遣、標本資料の展示、
運搬等を行いますが、教育ボランティアを派遣して両館のボランティアがイベ
ントを行うこともあります。このような科博コラボ・ミュージアムの実施に要
する経費は、個人や法人等の寄附による賛助会員でまかなわれています。毎年
3〜5回程度行っていますが、事業の質を高めつつ地域住民の期待に応えられ
るプログラムをどう作るかが課題です。

 当館は、また、地域の博物館の求めに応じて、標本資料の貸出しや研究者等
の派遣、展覧会等の企画、実施の支援、巡回展の開発、運用等の活動により、
地域の博物館に協力しています。

 今年は子年。当館の常設展示にネズミや名前にネズミのつく剥製がこんなに
あったのかとびっくりしましたが、その一部がミュージアムラリーで取り上げ
られています。ネズミは子孫繁栄の意もあります。博物館を取り巻く状況は厳
しいものがありますが、地域の博物館と手を携え、共に、今後の発展を期した
いと思います。


   
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    ◆ エッセイ ◆  
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  子年の魚たち

                     標本資料センター 松浦 啓一
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 「ネズミ」という和名をもつ魚は少なくありません。たとえば、天ぷらにす
るとおいしい「ネズミゴチ」(ただし、コチの仲間ではなくネズッポの仲間で
す)、全長2m以上になる大きなネズミザメ、水深900mの深海にすむネズミダ
ラ、体の表面に長いトゲをもっているネズミフグなどがあります。これらの魚
たちの生息場所や、体の形、習性などに共通点はありません。名前に「ネズミ」
がついているのは、多くの場合、尾が細長い(ネズッポやネズミダラ)とか顔
の形(ネズミフグ)などに因んでいるようですが、顔の形などは「ネズミに似
ていると言えばそうかもしれない」という程度の「類似」です。つまり、その
気になって見なければ「ネズミ」には見えないでしょう。

 他の動物に因んでつけられた魚の和名は「ネズミ」だけではありません。和
名が「カラス」というフグがいます。「ネコザメ」や「イヌザメ」、「イタチ
ザメ」、「カエルザメ」さらに「トンボイヌゴチ」のように複数の動物の名前
を借用している魚もいます。「ヒイラギ」や「ゴンズイ」は植物の名前を借用
した魚たちです。陸上の生物は人間になじみ深いので、水中にすむ魚たちに陸
の生物の名前が使われるようになったのでしょう。



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【特別展 「大ロボット博 〜からくりからアニメ、最新ロボットまで〜」】
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 日本の伝統的な「からくり」をはじめ、二足歩行ロボットや産業用ロボット
などの世界最高水準にある日本のロボットたち、そして漫画やアニメに描かれ
る未来のロボットたちを展示し、日本経済の未来を牽引するロボット技術を科
学史的な視点から紹介する展覧会です。モノづくりの楽しさ、魅力を体感し、
日本の科学技術が描く夢の未来を体験してみよう!

【会  場】 国立科学博物館(東京・上野公園)
       地球館地下1階特別展示室及び特別展第2展示室
【開催期間】 平成19年10月23日(火)〜平成20年1月27日(日)
【開館時間】 午前9時〜午後5時(毎週金曜日は午後8時まで。入館は各閉館時
間の30分前まで。)
【休 館 日】 毎週月曜日 12/28〜1/1及び1/15(ただし12/24、1/14は開館)
【主  催】 国立科学博物館、読売新聞社、日本テレビ放送網


 詳しくは下記をご覧下さい。
 http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/ueno/special/2007/robot/



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【科博ニュース展示 「DNAの先へ!-生命の暗号・ゲノム解読の歴史と未来-」】
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 かつては手作業で行われていた、DNAの塩基配列の解読。30億もの膨大な塩
基を解読するには、数千年以上かかるとも言われてきました。

 1998年に稼動した理化学研究所の高速大容量DNAシークエンサー「RISA‐384」
は、解析を自動化したのみならず、同時に多数の検体処理を可能にした画期的
なシステムでした。
 「DNAの先へ!」ではRISAの実機を中心に、手作業から自動シークエンサー、
大容量化・高速化へと到るDNA解析技術の革新の歴史を紹介しています。
 また、ゲノム・DNA・RNAの役割を解説し、ヒトゲノムの解読終了に伴い、今
後必要となる研究と、得られる可能性のある成果についても取り上げています。

【会  場】 国立科学博物館(東京・上野公園)
       地球館2階展示室
【開催期間】 平成19年12月4日(火) 〜平成20年3月2日(日) 
【開館時間】 午前9時〜午後5時(毎週金曜日は午後8時まで。入館は各閉館時
間の30分前まで。)
【休 館 日】 毎週月曜日 12/28〜1/1及び1/15(ただし12/24、1/14は開館)
【主  催】 国立科学博物館、理化学研究所 横浜研究所


 詳しくは下記をご覧下さい。
 http://www.kahaku.go.jp/event/2007/12dna/index.html



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【企画展 富士山展 宝永噴火300年】
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宝永噴火から300年経過した本年に、これまで明らかとなった富士山の地質お
よび防災に関する研究を広く一般の方々に普及することを目的とします。また
日本の象徴でもある富士山を、歴史や文化的側面から語り、生活の中にある富
士山の様々な面を紹介します。

【会  場】 日本館1階企画展示室 
【開催期間】 平成19年12月15日(土)〜平成20年1月20日(日) 
【開館時間】 午前9時〜午後5時(毎週金曜日は午後8時まで。入館は各閉館時
間の30分前まで。)
【休 館 日】 毎週月曜日(但し12/24,1/14は開館)、12/28〜1/1および1/15
【主  催】 国立科学博物館
【学術協力】 東京大学地震研究所、国土交通省富士砂防事務所

 詳しくは下記をご覧下さい。
http://www.kahaku.go.jp/event/2007/12fujiyama/index.html



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【2008新春サイエンススクエア】お正月は科博であそぼう!
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【会  場】 日本館2階講堂
【開催期間】 平成20年1月2日(水)〜1月6日(日)
【開催時間】 10時00分〜16時00分 開場は9時45分から

※整理券配布は、9時10分から行います。

 プログラムなど、詳しくはこちらをご覧下さい。
 http://www.kahaku.go.jp/event/2008/01science/index.html



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  【科博・干支シリーズ2008 「子」】
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 2006年から始まった、科博・干支シリーズ。
 今回は「子」。動物では、“ネズミ”の年になります。今回、「子年のお正
月。ネズミを知る。」をテーマにミニ展示を行います。展示では、日本に生息
する全種類のネズミを一大公開!また、世界のネズミ、ネズミ研究の最前線、
ネズミと人との関わりなど、関連イベントと共にネズミについて迫ります。

【会  場】 日本館地下1階多目的室(シアター36○となり)
【開催期間】 平成20年1月2日(水)〜1月23日(水)(常設展料金でご覧いただけ
       ます。)
【開館時間】 午前9時〜午後5時(毎週金曜日は午後8時まで。入館は各閉館時
間の30分前まで。)
【休 館 日】 毎週月曜日(但し12/24,1/14は開館)、12/28〜1/1および1/15
【講 演 会】 平成20年1月20日(日)14:00〜16:00 (事前申込制 定員80人)

       「げっ歯類の多様性〜小さなネズミ、大きなネズミ」
                   動物研究部研究員 川田 伸一郎

       「ねずみ学〜知られざる小さな世界」
                   日本大学専任講師 岩佐 真宏

<講演会の応募方法>
往復ハガキ、FAX、Eメールのいずれかでお申し込み下さい。
1講演会名、2参加者氏名、3住所、4電話番号 を必ずご明記下さい。
〒110−8718 東京都台東区上野公園7−20 国立科学博物館広報課 干支係
FAX:03−5814−9898、メールアドレス:sanjyo@kahaku.go.jp
※申込みは、当日まで受付。但し、先着順で定員に達した場合は締め切ります。

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 ワークショップ「ニューイヤー ミュージアム・ラリー2008 −子(ね)−」

【会  場】 日本館2階講堂(新春サイエンススクエア会場内)
【開催期間】 平成20年1月2(水)、3日(木)
【開館時間】 10時〜12時、13時〜16時(小学生以上。参加自由) 
 
 ※ワークシートの配布は、14時まで。
 正解者には、ステキなプレゼントを差し上げます!(1日200名様まで)

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ミュージアムショップのお年玉
「福袋」を1月2日(水) 9時30分より販売!
価格1000円、150個限定。(お一人様、1袋まで)

レストランのお年玉
1月2日(水)、3日(木)レストランご利用の方、
各日先着100様にネズミのぬいぐるみをプレゼント!(11時〜)

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世界自然・野生生物映像祭「ネズミの仲間」

 【会  場】 日本館2階講堂
【開 催 日】 平成20年1月11日(金)16時30分〜19時(参加自由)



※「科博・干支シリーズ2008 子」の展示及び各種イベントは入館料のみで
ご参加いただけます。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    ◆ 科博・2008年展覧会予定 ◆  
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上野地区の予定をご案内します。


・【2008新春サイエンススクエア】
  平成20年1月2日(水)〜6日(日)まで

・【科博・干支シリーズ 2008 子】
  平成20年1月2日(水)〜1月23日(水)まで

・【富士山展宝永噴火300年】
  平成20年1月20日(日)まで

・【大ロボット博〜からくりからアニメ、最新ロボットまで〜】
  平成20年1月27日(日)まで

・【名物展示第1弾 帰ってきたアロサウルス】
  平成20年2月3日(日)まで

・【雷竜の王国ブータン−その多様な自然と人々−】
  平成20年1月29日(火)〜2月24日(日)

・【アンコール!特別展「世界遺産 ナスカ展−地上絵ふたたび」】
  平成20年2月5日(火)〜2月24日(日)

・【ダーウィン展】
  平成20年3月18日(火)〜6月22日(日)

・【日本の科学者技術者展シリーズ第5回「なでしこたちの挑戦」】(仮称)
  平成20年3月22日(土)〜5月6日(火)

・【日本の科学者技術者展シリーズ第6回「野口英世展」】(仮称)
  平成20年5月20日(火)〜7月21日(月)

・【金 GOLD 黄金の国ジパングとエル・ドラード展】
  平成20年7月12日(土)〜9月21日(日)

・【菌類大博覧会】(仮称)
  平成20年秋〜冬(予定)



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    ◆ 上野周辺新春イベント紹介 ◆  
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  正月行事のある文化施設や神社のご案内です。


・上野東照宮ぼたん苑
 「冬ぼたん」
  [開苑期間] : 1月1日(火)〜2月末日(期間中無休)
  [開苑時間] : 9:30〜16:30(入園締切り)


・五條天神社
 「宝舟の神事」
  1月1日(火)、2日(水)
 「鷽替えの神事」
  1月1日(火)〜3日(木)、25日(金)


・東京国立博物館
 新春企画 「博物館に初もうで」
 1月2日(水)〜1月27日(日)まで開催中
 http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=A01&processId=02&event_id=4973
 新春特別展示 子年に長寿を祝う
  1月2日(水)〜1月27日(日)まで開催中
 http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=A01&processId=02&event_id=4973

  1月2日(水)、3日(木)には、[和太鼓演奏]、[獅子舞]など、様々
  なイベントが開催されます。詳しくは下記をご覧下さい。
 http://www.tnm.jp/jp/servlet/Con?pageId=A01&processId=02&event_id=4973


・上野動物園
  干支展「ネズミたちのポケット・ハウスへようこそ!」
  1月31日(木)まで開催中
  http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?
kind=event&inst=ueno&link_num=8005

  詳しくは下記をご覧下さい。
  http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?
kind=event&inst=ueno&link_num=8007

・旧岩崎邸庭園
 企画展示「金唐革紙展」
  1月2日(水)〜1月20日(日)まで開催中
  1月2日には、[小岩井農場からのお年玉]や[新春祝い酒]、1月2日、3日には「庭
  園ガイド」などが行われます。

  詳しくは下記をご覧下さい。
  http://www.tokyo-park.or.jp/special/shogatsu/iwasaki.html


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*新春お年玉プレゼント*

 メールマガジンを読んで下さった方限定お年玉企画です。
下記をそれぞれ抽選でプレゼントいたします!
ご希望の方は、magazine@kahaku.go.jp 宛に、(1)ご住所 (2)お名前 (3)
プレゼント名 (4)メールマガジンのご感想 をお書き添えの上、メールでご
応募ください。また、当選発表は発送をもってかえさせていただきます。

常設展招待券                       20組40名様分
日本館オープン記念ポスター(B2:515×728mm)      50名様分

*ポスターは四つ折りで送らせて頂きます。

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★ メール募集中 ★                         
                                   
 科博に関する思い出、展示物についての質問、特別展の感想など皆様からの
メールをお待ちしております。

 宛先: magazine@kahaku.go.jp

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 ◆編集:国立科学博物館 広報・サービス部 広報課
 ◆発行:国立科学博物館
     東京都台東区上野公園7-20
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