第221号
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科博メールマガジン第221号
発行日:2007年9月13日
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「おはよう!科博です」をご存じでしょうか?当館ホームページのトップで
日替わりに様々な話題を紹介するコーナーです。当館の若手職員が科博のこと
や上野や科学のことなどをコラムとして書いています。
現在、これまでの「おはよう科博」のコラムの中から30点を選びパネルにし
て日本館地下通路で展示しています。このパネルの内容を読んだのち、展示室
に向かうと新たな視点で展示をご覧いただけると思います。
おすすめのコラムは当館屋外展示にあるシロナガスクジラを上から見おろせ
る場所についてです。詳しくはパネルをご覧になってぜひその場所を探してみ
て下さい。
なお、この展示に関するアンケートも行っており(日本館地下)、ご記入い
ただいた方から抽選で50名様に常設展チケットをプレゼントいたします。
* 科博メールマガジンは、国立科学博物館が毎週木曜日に発行しています。
▼- 目 次 -▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼-▼
■ エッセイ 「ベルリンの自然史博物館」
■ 上野散策 「浅草通り(その3)」
■ お知らせ
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◆ エッセイ ◆
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ベルリンの自然史博物館
地学研究部 冨田 幸光
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ベルリンにあるフンボルト大学付属自然史博物館に来ています。アマミノク
ロウサギに関連するウサギ類の研究の一環として、アフリカのウサギ類化石を
調べるためです。ウサギの化石は私にとっては重要ですが、読者の皆さんには
「ウン?」かもしれませんね。
実は、この博物館を世界的に有名にしている標本は、もっとも完全な始祖鳥
化石のひとつと、あの有名なブラキオサウルスの全身骨格です。旧東ベルリン
にあったためか、全体が古めかしい展示だったのですが、恐竜ホールを中心に
つい2ヶ月ほど前に展示が一新されたところです。新しい考え方にしたがって、
ブラキオサウルスの姿勢が変えられています。「かはく」も2004年に地球館、
今年は日本館が、それぞれ新展示となりました。洋の東西を問わず、博物館の
展示も進化しています。
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◆ 上野散策 ◆
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浅草通り(その3)
広報・サービス部 石川 昇
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浅草通りの3回めは、上野駅から約500m先の清洲橋通りとの稲荷町交差点
から南側、上野から見て右側の歩道を上野駅に戻って来ます。
まず、交差点の近くにあるのが地下鉄銀座線稲荷町駅への出入り口です。銀
座線は昭和2年に開通した日本初の地下鉄ですが、階段の通路の狭さ、駅名の
表示の字体などが昭和一ケタという印象を与えます。
その先の左に赤い大きな柱があります。これが下谷神社の鳥居です。メール
マガジン第13号の上野散策で紹介しましたが、都会にあっても神社らしい厳粛
な雰囲気があります。ホームページはこちら。http://www.tctv.ne.jp/shitaya-/
上野周辺は寺社が大変多い地域ですが、下谷神社の先には洒落たコンクリー
ト建築の下谷教会があります。ホームページの「写真集」の写真は素敵です。
ぜひご覧下さい。 http://www.purple.dti.ne.jp/shitaya/flash/
駅にほど近い、上野警察署の向かい側には筆者が時おり入る明治創業の3軒
の店が並んでいます。1軒めはドッグパンがおいしいパン屋。でもドッグパン
は午前中で売り切れになります。2軒めはビルに入っている近代的で大きな文
房具屋ですが、店名には「紙文具店」という名称がついています。
3軒めはそば屋。「翁庵」という名前で、2階建ての木造建築は古くても端
正で、情緒があります。池波正太郎の小説『剣客商売』の「第3巻 陽炎の男」
では上野山下に同名のそば屋が出てくるので関係があるかお聞きしたら、「こ
の店は江戸時代からじゃなく、明治30年頃からだから違う、でも、池波さんは
西町小で、このあたりはよく通っていたからね」ということでした。
また、浅草通りの南側を平行して走る小さな通りは高度経済成長期前の昭和
の薫りを感じます。通りをゆっくり歩くと、昭和の木造建築、軒先に置かれた
たくさんの鉢の緑、通りをじっと見つめる猫、入口で男女が別れる形の銭湯、
さらには銭湯へ向かう角刈りの職人風の男性などに出会うことができます。
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◆ お知らせ ◆
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【国立科学博物館ホームページに関するアンケート実施】
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現在当館では今後ホームページのリニューアルを企画しています。より良い
ホームページ作りの参考にさせていただくため、アンケートを行っています。
ご協力をお願いいたします。
アンケートフォームには、こちら↓からお入りいただけます。
https://www.kahaku.go.jp/questionnaire/
(SSL(データを暗号化して送受信する技術)に対応しています。)
(ご回答いただいた方の中から抽選で20組40名様に国立科学博物館常設展招待
券をプレゼント致します。)
【実施期間】 2007年9月7日〜17日(月)まで
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【特別展 「失われた文明 インカ・マヤ・アステカ展」】
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中南米に栄えた三大文明は、今でも多くの謎と伝説に満ちています。本展は、
NHKスペシャル「失われた文明 インカ・マヤ」と連動して開催するもので、
世界初公開となるマチュピチュの遺物やアンデスのミイラをはじめ、展示品の
ほとんどが日本初公開です。
【会 場】地球館地下1階特別展示室及び特別展第2展示室
【開催期間】平成19年7月14日(土)〜 9月24日(月・振休)
【開館時間】午前9時〜午後5時(毎週金曜日は午後8時まで。入館は各閉館時間
の30分前まで。)
【休 館 日】7月17日(火)、9月3日(月)、9月10日(月)
【主 催】国立科学博物館、NHK、NHKプロモーション
【後 援】文部科学省、外務省、グアテマラ大使館、メキシコ大使館、ペル
ー大使館
【協 賛】あいおい損害保険、キヤノン、大日本印刷、トヨタ自動車
【企画協力】グアテマラ文化・スポーツ省、メキシコ国家文化芸術庁、国立人
類・歴史学研究所、ペルー文化庁
【協 力】KLMオランダ航空
詳しくは下記をご覧下さい。
http://www.3bunmei.jp/
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【上野の山発 旬の情報発信シリーズ第15回
宇宙137億年の旅 みんなここからはじまった!その誕生と進化のナゾに大接近】
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ビッグバンによる宇宙誕生から、地球上の不思議な物質と生き物の世界まで、
時空をこえた137億年の旅を体験することで、魅力にあふれた物理学の世界に触
れてみましょう。
【会 場】日本館1階企画展示室
【開催期間】平成19年9月8日(土)〜 9月17日(月・祝)
【主 催】国立科学博物館、名古屋大学
詳しくは下記をご覧下さい。
http://www.kahaku.go.jp/event/2007/09nagoya/
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イベントのお知らせ 【親子で楽しむものづくりに挑戦!】
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親子で電子工作にチャレンジしましょう!
○2日間かけて真空管アンプを製作し、できばえを競う「バック・トゥ・ザ・
真空管(チューブ)」
○ペットボトルを利用したゲルマニウムラジオを製作する「親子ラジオ工作教
室」(所要時間1時間30分の予定)ふたつのプログラムの参加者募集中です。
【会 場】 国立科学博物館 地球館地下1階
【開 催 日】 平成19年10月6日(土)・7日(日)
【主 催】 国立科学博物館
【共 催】 NHK
【協 賛】 株式会社イーケイジャパン
【後 援】 日本博物館協会、全国科学博物館協議会
※どちらのプログラムも、小・中学生と保護者対象(初心者歓迎)。
申込みは先着順、定員になり次第〆切させていただきます。
製作した真空管アンプ、ゲルマニウムラジオはお持ち帰りいただけます。
※他にも、当日会場で参加できる体験イベントも行われます。
イベント詳細と募集要項は下記ホームページをご覧下さい。
【親子で楽しむものづくりに挑戦! ホームページ】
http://www.kahaku.go.jp/event/2007/10challenge/
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【特別展「『昆虫記』刊行100年記念日仏共同企画 ファーブルにまなぶ」】
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「昆虫記」に登場する南フランスの虫たちとその暮らしぶりを紹介するほか、
ファーブルが観察した事柄や彼でも解決できなかった事柄が、後の研究でどの
ように明らかになったかなど、「昆虫記」後の100年間の科学的進展を振り返
ります。
【会 場】日本館1階企画展示室(第1会場)、日本館2階講堂(第2会場)
【開催期間】平成19年10月6日(土)〜12月2日(日)
【開館時間】午前9時〜午後5時(毎週金曜日は午後8時まで。入館は各閉館時
間の30分前まで。)
【休 館 日】毎週月曜日 ただし10月8日(月)は開館、翌10月9日(火)は閉館
【主 催】日仏共同企画「ファーブルにまなぶ」展実行委員会(北海道大学
総合博物館、国立科学博物館、滋賀県立琵琶湖博物館、兵庫県立
人と自然の博物館、北九州市立いのちのたび博物館、フランス国
立自然史博物館)
【後 援】文部科学省、外務省、フランス大使館、フランス政府観光局、ヴ
ォークリューズ県会、独立行政法人日本学術振興会、独立行政法
人科学技術振興機構、国際交流基金、NHK、読売新聞社、日本
分類学会連合、日本応用動物昆虫学会、日本昆虫学会、日本生態
学会、財団法人日本自然保護協会
【協 賛】プロヴァンス・アルプ・コートダジュール地方庁、プロヴァンス
・アルプ・コードダジュール地方観光局、長島梱包株式会社
詳しくは下記をご覧下さい。
http://www.kahaku.go.jp/exhibitions/ueno/special/2007/fabre/index.html
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【上野の山 文化ゾーンフェスティバル 講演会のお知らせ】
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上野の山文化ゾーンフェスティバルは、上野の山の博物館や美術館、音楽ホ
ールなどが、全山一斉に企画展やイベントを催すものです。
国立科学博物館では、このフェスティバルにおいて講演会を実施します。皆
様のご参加をお待ちしております(要申込み)。
【会 場】 国立科学博物館地球館3階講義室
【講 演 名】「ファーブル昆虫記から100年−その記念展をめぐって」
【講 師】 動物研究部長 友国 雅章
【開 催 日】 平成19年10月21日(日)(15:30〜16:30)
【定 員】 80名
【申込み・問合せ】
台東区HPのリンク先をご覧下さい
http://www.city.taito.tokyo.jp/index/000024/018392.html
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◆ 科博関連メディア情報 ◆
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○ 9月14日(金)21:00〜22:00
放送局 : テレビ東京
番組名 : 所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ
内容 : 水晶について、地学研究部 宮脇鉱物科学研究グループ研
究主幹が出演します。
詳しくはこちらをご覧下さい。
http://www.tv-tokyo.co.jp/sokontokoro/
※放送日時、放送局は、関東地区を基準に記載しています。
放送予定ですので、放送局の都合により、変更・中止の場合もあります。
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★ メール募集中 ★
科博に関する思い出、展示物についての質問、特別展の感想など皆様からの
メールをお待ちしております。
宛先: magazine@kahaku.go.jp
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◆編集:国立科学博物館 広報・サービス部 広報課
◆発行:国立科学博物館
東京都台東区上野公園7−20
◆お問合せ:magazine@kahaku.go.jp
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