
太古の昔から姿をほとんど変えず、水辺に暮らしてきたワニ。爬虫類の中でもひときわ強い存在感を放っています。本展では、世界のワニの多様な姿や生態を、剥製や骨格標本、映像などを通して紹介するとともに、古文書に残る記録から人とワニとの関わりの歴史をひもときます。長い間“水辺の隣人”として人類と共に生きてきたワニの姿から、私たちと野生動物とのこれからの関係を見つめます。
開催概要
| 企画展名称 | 「ワニ」 |
| 開催期間 | 2025(令和7)年11月26日(水)~2026(令和8)年3月1日(日) |
| 開催場所 | 国立科学博物館(東京・上野公園) 日本館1階企画展示室、中央ホール |
| 開館時間 | 9時~17時
※入館は閉館時刻の30分前まで |
| 休館日 | 月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)、
2025年12月28日(日)~2026年1月1日(木・祝) ※1月12日(月・祝)、2月16日(月)、2月23日(月・祝)は開館 |
| 入館料 | 一般・大学生630円(団体510円)
※常設展示入館料のみでご覧いただけます ※団体は20名以上 ※高校生以下および65歳以上は無料 |
| 主催 | 国立科学博物館 |
| 特別協力 | 熱川バナナワニ園 |
アクセス
チラシダウンロード
| 種類 | PDFファイル |
| サイズ | 3.2MB |
| ページ | A4サイズ2枚 |
| 更新日時 | 2025(令和7)年11月12日 |
展示紹介
0章:ワニを調べる
形態や生態、進化の道のりなど、さまざまな切り口からワニを通して研究に取り組む人々がいます。国立科学博物館では、ワニを標本として保存し、研究や教育に役立てています。また、生息地に赴いて野生のワニを調査する研究者もいます。ここでは、そうしたワニ研究とそれを支える活動を紹介します。
ワニの皮標本を調査する研究員1章:ワニがきた道
中生代白亜紀に水辺の捕食者として登場した現生ワニの仲間は今日まで生き延びてきました。現在では3科27種ものワニが世界各地に分布します。ここでは、初公開の標本も交えながら現生ワニの多様性とその歴史をたどります。
セベクワニ(所蔵:国立科学博物館)
マレーガビアル(所蔵:国立科学博物館)2章:ワニという生きもの
現生のワニは、全長6メートルに達する大型種から2メートルに満たない小型種まで、体の大きさはさまざまです。しばしば獰猛な捕食者として語られますが、水生生物として高度に適応した体のしくみや、子育て・縄張りなどの社会的な行動にも注目すべき特徴をもっています。
イリエワニ頭骨標本(写真:国立科学博物館)3章:ワニと人
太古から地球に生きるワニたちは、やがて人と出会いました。
力強く、ときに神秘的な存在として、人々はワニを畏れ、敬い、利用し、さまざまなかたちで関わってきました。化石として、あるいは伝説や信仰の中に、そして稀に現れる来訪者として、その姿は今も息づいています。人は、ワニとどのように向き合い、文化の中に取り入れてきたのでしょうか。
力強く、ときに神秘的な存在として、人々はワニを畏れ、敬い、利用し、さまざまなかたちで関わってきました。化石として、あるいは伝説や信仰の中に、そして稀に現れる来訪者として、その姿は今も息づいています。人は、ワニとどのように向き合い、文化の中に取り入れてきたのでしょうか。
龍絵巻物(栗本丹洲)(所蔵:国立科学博物館)4章:ワニの現状と保全
人の生活圏が広がるにつれ、ワニとのあいだに軋轢が生まれました。危険な存在として排除されたり、資源として乱獲されたり、生息地を奪われたりしたことにより、現在多くのワニが絶滅の危機にさらされています。現在の状況や共存の試みを通じて、ワニをはじめとした野生生物との共存の未来を考えます。
(写真:福田雄介)