Date: Thu, 11 Sep 2002 22:12:23 +0900 Subject: Re:新種パターン発見 From: 館長 To: ある高校生 |
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写真をありがとう。古河といえば藩主にして江戸時代の科学者・土井利位の「雪華図説」が有名じゃな。それにしても本当にいろいろな形があるものじゃのう・・・。いくら眺めていても飽きがこない。たとえ想像の産物でもな。なんとなく気付いておるようじゃが、自然の雪のデザインはすべて六角形になっておって、五角形や八角形は存在しないんじゃよ。雪の結晶のでき方の規則を知っていたならば、君のいたずら好きの友人はその創造力と表現力で自然も驚く雪のデザインができるぞ。どうやらうまく担がれてしまったようじゃな。 ◆こたえ 雪のデザインはすべて六角形で五角形や八角形は存在しない。 ◆解説 雪の結晶のかたちは水分子の形で決まる。水分子は水素がふたつ、酸素のまわりに約120°の角度になるように結びついた分子構造をもっている。水が凍るとき、つまりこの水分子が寄り集まろうとするとき、それぞれの分子の水素と水素同士が引き付けあう力(水素結合)が働く。この120°の角度と水素結合が雪の結晶の幾何学の基本なのである。120°の角度を持つ図形を思い浮かべるとき、まず思いつくものが六角形である。これが雪の基本構造なのである。自然は水分子のブロックで遊んでかくも美しいデザインをするのである。 |
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雪は天からの手紙 | |
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