Date: Thu, 11 Sep 2002 22:12:23 +0900
Subject: Re:クレール・ヌーヴォ
From: 館長
To: 美術教師

 常識という落とし穴じゃのう。科学者も時として迷い込むことがあるものじゃ。そこでじゃ、一から考えてみようか。混ぜるのではなく、光を分解してみるということじゃ。プリズムを持っておるかな。光にはいろいろな光が混じっておるじゃろう。アナタの新・光の3原色は従来の光の3原色のふたつずつを混ぜ合わせてつくってあるようじゃな。それを全部混ぜ合わせると、元通りの白色になるのはあたり前のこと、新しい光の3原色も色あせて見えるのう。

 
◆こたえ
 新・光の3原色は従来の光の3原色(R・G・B)をふたつずつ混ぜ合わせた(M・Y・C)を使ってつくってある。白はつくれるがR・G・Bのように全ての色はつくれない。

◆解説
 光の3原色とは、それぞれの色が他の2色を混ぜ合わせてもつくることができない色の組み合わせで、同じ強さで照らしたときに白色光になるものである。代表的なものにRGBがある。これらを直接適当な割合で組み合わせることで望みの色をつくりだすことができるが、このような方法は加色法と呼ばれている。一方で絵具のような顔料の場合、色をつくる方法は減色法と呼ばれている。この場合は、基本となる色が直接混ざっているのではなく、塗られた顔料の表面で光の一部を吸収して色がつくられるのである。
新・光の三原色