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横山 一己(よこやま かずみ)
理学研究部
名誉研究員

スクリーンショット 2025-08-20 142458中国南部での砂の採集
砂を調べること

砂は、いろいろな起源の岩石が砕かれて河川により運ばれたもので、1粒1粒が異なる場所から運ばれるため調べられていませんでした。しかし、1粒1粒の化学組成や年代を測定できるようになり、大陸や島々の移動や山地の上昇を研究する重要なものとなっています。

砂粒の年代

砂岩は、どの地域にもある最も一般的な岩石です。日本の砂岩中の砂粒(モナズ石やジルコンなど)の年代を求めるといろいろな起源の砂岩があることがわかります。約20億年と2億年前後の2つのピークをもつものや、4億年から5億年にピークのある砂岩などがあります。

日本の砂岩中の年代分布日本の砂岩中の年代分布
日本列島の砂粒の起源

日本列島の砂岩の起源として大きく3つに分かれます。2つのピークを持つものは韓半島周辺から、5億年にピークのあるものはアムール川周辺から、4億3千万年にピークがあるのは、揚子江や黄河の流域から運ばれたものです。電子顕微鏡のつまみの鉄板がすりきれるほど大量に年代測定を行えば、さらに詳しく起源を求められます。

電子顕微鏡の倍率のつまみ電子顕微鏡の倍率のつまみ(25年間使用:鉄板のすり減り)

研究員に聞いてみました!

横山博士
1)専門は何ですか?

岩石学です。当初は、変成岩の研究でしたが、現在は、堆積岩の研究が主体です。

2)研究者になろうと思ったきっかけは何ですか?

物理学に進むと中学で決めていましたが、高校にはいると地学クラブに誘われ、最終的に地学の研究者になりました。多分、惰性でなったのでしょう。

3)最近の研究活動で、最も興味深かった出来事は何ですか?

トルコの土器がどこで作られたかを砂の研究と同様な方法で調べていました。砂の研究が、ヒッタイトや鉄器文化の広がりを調べる上で重要であると知らされました。

4)研究者になりたい方に一言アドバイスを !

子供の時から興味を持つ人もいれば、いろいろな経験をした後に研究者になる人がいます。後悔しないように何事にも熱意があることが重要でしょう。

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