>> 理工学研究部「私の研究」一覧へ戻る

研究紹介

洞口 俊博
B型輝線星を取り巻くガス円盤の想像図
B型輝線星を取り巻くガス円盤の想像図
(画像提供:NASA/STScI)
1.高温の星をとりまくガスの性質の研究

表面温度が6000度の太陽は、非常にゆるやかな速度でガスをまわりにふきだしています(太陽風)。
表面温度が数万度の星からは、太陽風の1000万倍あるいはそれ以上のガスがふきだしており、星間空間に大きな影響を与えています。B型輝線星は、高速で自転しているために赤道方向にガスがふきだして、まわりにガスの円盤を作っています。
ハワイ・マウナケア山頂のすばる望遠鏡
ハワイ・マウナケア山頂のすばる望遠鏡
(画像提供:国立天文台)
2.すばる観測データアーカイブの開発

国立天文台が作った世界最大級の望遠鏡「すばる」の観測データには、非常にたくさんの天体情報がつまっています。
それらをきちんと検索できるようにして、誰でも(あなたでも!)使うことができるようなシステムを、国立天文台のスタッフと協力して開発し公開しています。

http://smoka.nao.ac.jp/
すばるデータアーカイブのリング星雲画像(生データ)
すばるデータアーカイブのリング星雲画像(生データ)
3.画像解析ソフト「マカリ」の開発

すばる望遠鏡などで観測された、さまざまな天体画像を解析し、星の明るさや位置などを測定することができるパソコンソフト、“マカリ”の開発を国立天文台とともに行っています。
このソフトは
http://makalii.mtk.nao.ac.jp/
からダウンロードすることができます。
すばる望遠鏡画像解析ソフト:マカリ
すばる望遠鏡画像解析ソフト:マカリ
4.マカリを用いた天文教材の開発

星の進化や天体の距離を調べるさまざまな教材を、
学校の先生や公開天文台などの皆さんといっしょに開発しています。
http://paofits.nao.ac.jp/
マカリを使って天体の距離を測る実習をしている高校生たち
マカリを使って天体の距離を測る実習をしている高校生たち
5.天文学に関する資料の収集

天球儀や遠眼鏡から、国立天文台で最近まで使われていた望遠鏡まで、江戸時代から現代にいたる天文に関する資料を調査して集めています。
展示ポスターはこちらから
植村和彦(うえむら かずひこ)

洞口 俊博(ほらぐち としひろ)

理化学グループ

>> 理工学研究部「私の研究」一覧へ戻る