>> 植物研究部「私の研究」一覧へ戻る

陸上植物研究グループ
かどた  ゆういち
門田 裕一研究主幹
日本のアザミ
─野外調査の醍醐味

研究員に聞いてみました
1)専門は何ですか?
顕花植物の分類・地理学です。キク科とキンポウゲ科を主な対象として、「分類が難しい」として知られている植物群に取り組んでいます。
2)研究者になろうと思ったきっかけは何ですか?
子供の頃から甲虫のオサムシやセンチコガネに興味があり、ダイナミックな地理的変異に魅せられ、将来は昆虫学者になりたいと思ったのが中学生の時でした。その後、紆余曲折があって研究対象を植物に替え、 同じように地理的分化の著しいトリカブト属に取り組みました。
3)最近の研究活動で、最も興味深かった出来事は何ですか?
アザミ属以外では、北海道でキンポウゲ科のキンバイソウ属2新種(未発表)を見つけたことです。6月下旬頃、低地の渓流に沿って大群落を作 ります。よく目立つ花なので存在そのものは以前から知られていたと思います。日本にはこんな未知の植物がまだまだあるのだと実感しました。
4)研究者になりたい方に一言アドバイスを!
自分で見つけたにせよ、他の人から与えられたにせよ、研究テーマをどこまでも追求して下さい。自然誌的な研究では、野外でも標本庫でも自分の眼で観察すること、これに尽きると思います。
ダウンロード
このサイトの著作権は国立科学博物館が有します。記載内容を許可なく複製、使用することを禁じます。Copyright(c) 1997-2010 National Museum of Nature Science, Tokyo. All Rights Reserved.