ニゴイ
Hemibarbus barbus (Temminck & Schlegel, 1846)
コイ科カマツカ亜科ニゴイ属

(写真提供:藍澤正宏)

全長 50 cm

体色は灰白色を基調とし、腹面は白色、各ひれは薄橙色である。体は細長く、体高が低い。吻が長い。口は吻端の下方に開き、一対の短いひげがある。
コイ
と似ているが、背びれの基底が短く、尾びれの後縁の切れ込みが鋭いので識別ができる。雄は成熟すると体色が紫黒色に変わり、顆粒状の追星が頭部、胸びれ、腹びれなどにあらわれる。

ニゴイ H. barbus (Temminck & Schlegel, 1846) とコウライニゴイ H. labeo (Pallas, 1776) を含む。ニゴイ日本固有種。中部地方以北の本州と山口県、九州に分布。コウライニゴイ日本では中部地方以西の本州と四国に分布。海外では中国大陸、朝鮮半島、台湾、海南島に分布。


標本の採集地