松浦啓一の発表した新種

Database for Aquatic-vertebrate Science

Rhinecanthus abyssus Matsuura & Shiobara, 1989
和名：ソコモンガラ
タイプ標本の産地：琉球列島久米島沖
論文表題：A new triggerfish, Rhinecanthus abyssus, from the Ryukyu Islands.
出版誌名：Japanese Journal of Ichthyology, 36(3): 315-317.


モンガラカワハギ科のムラサメモンガラ属の魚です。全長は20 cm。水深120-150 mから採集された２個体にもとづいて記載されました。

背鰭22-23軟条、臀鰭20軟条、胸鰭13軟条、体はやや長く、標準体長は最大体高の２倍、尾柄を取り巻く黒色帯があり、その帯の前後に白色線がある、肛門の周囲に黒色斑がある、などの特徴によってムラサメモンガラ属の他の種から区別されます。ソコモンガラ以外のムラサメモンガラ属の種類はすべて水深50 mより浅いサンゴ礁に生活していますが、ソコモンガラは水深100 m以上の深い場所にすんでいます。これまでに２個体が採集されているのみです。