魚市場から見たアンザック・ブリッジ.

オーストラリアのアカメの仲間(左側)とマダイの仲間(右側).

おいしそうなカキやエビが並んでいます.

新鮮な魚の切り身も売っていました.

薫製などの加工食品もあります.

市場の中にはカフェもあって, 一休みすることができます.




オーストラリアのシドニーは気候が温暖で町並みが美しいので、多くの観光客に人気があります。オペラハウスやハーバーブリッジなど観光名所がたくさんありますが、ちょっと気分を変えて魚市場を訪問するとオーストラリアの人たちの食生活や食文化に触れることができます。

魚市場はクリスマスを除いて年中無休で、朝7時から開いています。魚市場関係者以外の一般の人たちにも開放されていますから、遠慮なく訪問することができます。市場はシドニーのブラックウオトル湾にありますが、すぐそばにあるダーリングハーバーの方が観光客に知られています。水族館やレストランなどがあるダーリングハーバーから15分くらい歩くとシドニー魚市場に着きます。魚市場からはアンザック・ブリッジというきれいな橋が間近に見えます。

シドニー魚市場は南半球で最大の魚市場と言われています。シドニー魚市場の広報によると、日本の築地魚市場に次いで世界第二の規模だそうです。魚市場でセリに出る魚介類は1日に約100種、1年間に取引される魚介類の総量は1万5千トンに達します。魚市場は魚介類の取引をするだけではありません。市場の中には料理学校、寿司屋、カフェ、酒屋、果物屋、カキ料理店などもあります。

日本の魚市場と違う点はデザインにも気をつかっていて、市場の中がおしゃれな雰囲気に包まれていることです。私が魚市場を訪問したのはクリスマス直後の季節、つまりオーストラリアの真夏でした。市場にはマグロやサケ・マス類の切り身、タイやアカメの仲間などが並んでいました。また、薫製などの加工品もたくさん出ていました。市場に出ている南半球のタイはマダイにとてもよく似ていて、ちょっと見ただけでは区別ができません。実はオーストラリアやニュージーランドからマダイの仲間がたくさん日本に輸入されているのです。