ヒョウモンダコ


ヒョウモンダコ Hapalochlaena fasciata 撮影:楚山 勇


 沖縄諸島や小笠原諸島のサンゴ礁域に生息する全長10cm前後の小型のタコ.体表にコバルト色の帯があり,興奮すると鮮やかに浮かび上がる.
 カニやエビが大好物のタコ類では、口の後ろにある唾液腺からカニやエビを麻痺させる毒を分泌している。タコがカニやエビを捕らえると8本の腕で抱き込み、中央にある「からす・とんび」と呼ばれる黒い鋭いくちばしで一噛みする。すると、毒液が注入され、カニもエビも動けなくなてしまう。普通のタコ類では、この毒はカニやエビにしか利かないが、ヒョウモンダコの仲間は人間を死に至らしめるほど強力な毒をもっている。コバルトブルーの美しいタコにはご用心を。

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