岩をかじる


 小さな動物たちにとって、磯での生活はなかなか大変である。いつ石が落ちてくるかわからないし、いつも荒波が打ち寄せている。動物たちは岩のすき間や石の下に逃げ込むか、岩にしっかりと吸いついいたり、完全にくっついて生活している。狭い岩の上やすきまにはいろいろな種類の小動物が生活している。広い腹足で岩の表面に吸いつき、はいあるくことができる笠貝類やヒザラガイ類は、岩の表面の海藻類を食べている。石の下や岩のすき間にすむウニ類も海藻類を食べている。強い口器で岩ごとかじりとることができ、種類によっては、深いくぼみや溝の中におさまっているものもいる。それぞれ自分の場所を決め、その周囲のえさを食べる。このような「場所のすみ分け」だけでなく、潮が満ちている間に活動する種類と潮が引いている間に活動する種類もいる。これは「時間的にすみ分け」ということができる。
 写真:ナガウニが海岸の岩に掘った溝(撮影:武田正倫)


| 第五章 | 泥をなめる | ひろって食べる
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このページは、 2000/09/09に制作されました。
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