カニ類稚仔(メガロパ)



 カニの仲間の多くも、子供の時代をプランクトンとしてすごします。卵から孵化した幼生はゾエアと呼ばれ、脱皮を繰り返しメガロパとなり、さらに稚ガニと成長します。ゾエアからメガロパの時期がプランクトン生活期にあたります。プランクトン生活から親と同じ底棲生活に移行する過程は、あまりよく分かっていません。岸から遠く離れた外洋で見つかるカニの子供たちは,どうやって親の住んでいる砂浜や磯までたどり着くのでしょう.不思議ですね.この画像は1997年,東京大学海洋研究所「白鳳丸」の南太平洋調査航海の際,プランクトンネットで採集された生きた動物プランクトンを船上でビデオ撮影したものから起こしました(窪寺).

 イワガニ科のメガロパ幼生

 ワタリガニ科のメガロパ幼生

 オウギガニ科のメガロパ幼生

 コシオリエビ科のメガロパ幼生

 アサヒガニ科のゾエア

| 戻る:海の微小な生きものたち |
ご質問、またはコメントやご助言は、kubodera@kahaku.go.jpまでメールをいただければ幸いです。
このページは、 2000/09/09 にアップデートされました。