ハネカクシ関連文献情報その2
Staphylinidological Works in Japan, No. 2


取扱年:1998
Years mentioned: 1998

書誌情報:
<野村周平>1999
ハネカクシ関係論文・報文情報
ハネカクシ談話会ニュース,(7): 6-7
Literature's data:
[Nomura, S.] 1999
Information of works and papers on Staphylinoidea in Japan
Newsletter of Staphylinidological Society of Japan, (7): 6-7


 昨年度国内で発表されたハネカクシ関係の論文を紹介します。昨年ご紹介できなかった一昨年の分も一部含まれています。実は野村が「月刊むし」誌から1998年甲虫界のレビュー原稿を頼まれておりまして、主要学会誌に載ったものはそちらの方を参照下さい。誠に勝手ながらこちらのほうでは分布生態観察記録中心にお届けしたいと存じます。前回別刷またはタイトルをお送りいただけるようお願いいたしましたが、集まりが悪かったので、今回は当方で気がついた分についても登載することに致しました。しかしながらお知らせいただけないと落ちてしまう可能性がありますから、今後もできる限り編集局宛、別刷またはコピーを各一部お送り下さるか、タイトルをお知らせ下さいますようお願い申し上げます。なお、前回お知らせいたしましたとおり、本会では著者からのご希望がない限り、別刷配布の斡旋はいたしませんので、悪しからずご了承下さいますようお願い致します。
 今回別刷をお送りいただいた、林靖彦さん、保科英人さん、吉田進さん、木村正明さんに厚く御礼申し上げます。ご協力誠に有り難うございました。

<分布生態:ハネカクシ(アリヅカムシを除く)関係>
吉田進(1998)町田市でカクツヤケシアバタハネカクシを採集.神奈川虫報, (122):49.
木村正明(1998)琉球列島におけるハネカクシの記録(1).琉球の昆虫,(16): 13-16. (トカラ中之島、奄美大島、沖縄本島、伊平屋島、久米島から42種。同定に苦心の跡が見られ力作。)
豊田浩二(1998b)クサアリモドキの巣より得られたハネカクシ2種.甲虫ニュース,(121):14.
豊田浩二(1998c)ヨシダヒョウタンメダカハネカクシの生息環境.同上,(122): 9.
秋田勝己(1998)こうひ・ぶれいく(話のたね)-2 “人を食った”ハネカクシ.ねじればね,(79): 10. (ナカアカヒゲブトハネカクシの奇妙な生態)

<分布生態:アリヅカムシ関係>
降旗剛寛・野村周平(1998)松本市及びその周辺で採集された土壌性甲虫.ニュー・エントモロジスト,47(1/2): 27-32.(アリヅカムシ34種、コケムシ4種、ムクゲキノコ1種、再録多)
久保浩一・渡 弘(1998a)Batriscenellus japonicus Sharp(アリヅカムシ)の採集例.神奈川虫報,(123): 38-39.
久保浩一・渡 弘(1998b)神奈川県初記録の甲虫3種.同上,(123): 39.(ヤマトアリヅカ)

<分布生態:チビシデムシ他>
Nishikawa, M. (1998) Catops angustipes apicalis found in an ant nest. Elytra, Tokyo, 26(1): 128.
豊田浩二(1998d)カントウコチビシデムシの冬季採集例.同上,(122): 3.

<地方ファウナ関係>
平野幸彦(1998)神奈川県産甲虫類目録.神奈川虫報特別号,(2): 35-124.(後に解説)
吉越肇・小田博ら(1998)埼玉県の鞘翅目(甲虫類).埼玉県昆虫誌,3: 93-340.(後に解説)
高羽正治ら(1998)COLEOPTERA コウチュウ目.石川県の昆虫,pp. 102-251.(後に解説)
豊田浩二(1998a)埼玉県における甲虫類の記録1994?‘96.寄せ蛾記,(86): 2440-2459.(タマキノコ3種、チビシデ1種、シデ(クロツヤシデ)1種、ハネカクシ4種)
小池寛・島田久隆(1998)岩船郡朝日村の甲虫類.越佐昆虫同好会報,(77): 35-69.(採集記録はクロシデ、デオキノコ4種のみで後は文献)
小池寛・桜井精(1998)津南町の甲虫.同上,(78): 35-74.(タマキノコ1種、シデ7種、デオキノコ2種、ハネカクシ5種)
淀江賢一郎ほか(1998)島根県斐伊川水系の昆虫類(1997年の調査結果).ホシザキグリーン財団研究報告,島根県木次市, (2): 7-86. (ヒゲブトチビシデ1種,シデ5種,ハネカクシ23件,アリヅカ1件)
島野智之・斉藤修司・久保田憲二(1998)1998年福島虫の会調査会報告(相馬郡鹿島町など).ふくしまの虫, (17):1-11.(シデムシ1種、デオキノコ1種、ハネカクシ3種、アリヅカ1種)

<その他>
吉田進(1995)土の中の小甲虫(アリヅカムシ).自然と遊ぼう かしの木山フェスタ昆虫部展示物の説明.町田市かしの木山公園.
平野幸彦(1998)私のコレクションでタイプになった甲虫類.神奈川虫報特別号,(2): 7-15.(タマキノコ2種、ハネカクシ4種、アリヅカ3種)
日高敏隆監修(1998)日本動物大百科10 昆虫V.平凡社,東京,187pp. (ハネカクシ関係は以下の通り:佐藤正孝?水生甲虫類(ダルマガムシの生態について言及)pp. 96-97;渡辺泰明?ハネカクシ上科 pp. 100-101;直海俊?郎?ハネカクシ類 pp. 101-103;木村恵?シデムシ類 p. 103;野村周平?地面の下の甲虫類 pp. 104-105;木村史明?キノコに集まる甲虫 pp. 106-107.分類体系はNewton & Lawrence, 1995を用いている)


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