注 釈

チューリッヒ分類

チューリッヒ天文台のM. Waldmeierが考案した黒点群の分類方法。
以下のようなA-Jの9つの型があります(Iは数字の1と紛らわしいのでありません)。

A型:半暗部のない単一黒点、またはその少数の集まり(広がりは2-3度以内)。
B型:半暗部のない黒点群で、双極性がある(東西方向に広がり、東側と西側にそれぞれ集中がみられる)もの。
C型:双極性の黒点群で、一方の主黒点に半暗部があるもの。
D型:双極性の黒点群で、両方の主黒点に半暗部があるもの。東西方向の広がりは10度以内。
E型:大きい双極群で、半暗部をもつ2つの主黒点の間に小黒点が散在しているもの。東西方向の広がりは10度以上。
F型:非常に大きな双極または複雑な黒点群。東西方向の広がりは15度以上。
G型:半暗部をもつ大きな双極群で、その間に小黒点が散在しないもの。東西方向の広がりは10度以上。
H型:半暗部をもつ単極性の黒点で、直径が2.5度以上あるもの。複雑な構造や多少の小黒点を伴うことがある。
J型:半暗部をもつ単極性の黒点で、直径が2.5度未満のもの。


 
チューリッヒ分類の例 (Waldmeier 1947. 図の左が太陽面の西)

黒点群と
チューリッヒ分類
(画像提供:国立天文台)