セイタカアワダチソウ
Solidago altissima L.
キク科 合弁花 多年草
原産地 北アメリカ
分布 日本全国
高さ 2.5m
花の時期 10月〜11月
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茎は真っすぐに立つ。直径5mmくらいの黄色い頭花を、葉の根もとからのびた枝に穂のようにたくさんつける。和名は、日本の山に生えるアワダチソウに似て、背が高いという意味である。
空き地や土手に生える。鮮やかな黄色の花が、一面に咲くので、すぐに分かる。全国的な状態は分からないので、各県ごとに調査するとよいかもしれない。
ハチミツをとる蜜源植物となる。茎は、スダレに用いたり、天井ばりに使う。子供のチャンバラ遊びの刀になったり、弓矢の矢になった。枯れた茎を探し、根のほうに釘をさしこんで重りとして、弓で射ると、かなり遠くへ飛ばすことができた。
茎のなかの白い髄をとり出して、色をつけて、工作の材料とすることもできる。花がきれいなので、生け花の材料にもなる。
帰化植物で、約50年前ごろに北九州でふえはじめてから、東に分布を広げ、今では首都圏をこえて広がる。空き地や土手をうめつくすように生える。根から毒を出して、ほかの植物を殺すという。生物が、もとの分布していた地域を離れて、まったく新しい地域に侵入したときに、短い期間にものすごく数がふえることがある。これを生態的爆発という。セイタカアワダチソウは、今その最中かもしれない。
アメリカでは、100種以上のなかまがあり、よく似た種も多く、またすぐに雑種ができるので、分類がたいへんにむずかしい。帰化植物として、オオアワダチソウやカナダアキノキリンソウが知られるが、区別はむずかしい。
日本産のアキノキリンソウ(別名アワダチソウ)は、山に生え、高さ50cmくらいで、黄色い花が咲く。
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