コラボミュージアム

実施状況

平成27年度は、岩手県4箇所、福島県1箇所、鹿児島県1箇所の合計6箇所で展覧会を実施し、延べ20000人を超える来場者で賑わいました。また現地の要望に応え、館内外の協力のもと、講演会7回、体験教室5回を実施しました。

震災復興国立科学博物館コラボミュージアムということで、博物館同士の展示協力等を通じた現地での連携強化により、被災地域での今後の継続的な博物館活動の展開の礎を作ることを目指しました。また、開催館独自の標本資料により地域の特色を生かした展示や、子どもたちを中心に人気を博した体験教室等を通じて、現地の人々を元気づけることにもつながりました。

開催スケジュール
平成27年7月24日(金)〜平成27年9月23日(水) 遠野市立博物館(実施報告
平成27年9月25日(金)〜平成27年11月8日(日) 岩手県立博物館実施報告
平成27年11月14日(土)〜平成28年1月31日(水) 大船渡市立博物館実施報告
平成28年2月5日(金)〜平成28年3月27日(日) 久慈琥珀博物館実施報告
実施報告
「生物界の怪しい仲間たち -科博のコレクションから-」
場所 遠野市立博物館
実施期間 平成27年7月24日(金)〜平成27年9月23日(水)
来館者数 4,704人

遠野市立博物館で同時期に開催された特別展「遠野物語と妖怪」とコラボレーションする形で実施されました。不思議な生き物を分類してまとめた江戸時代の資料、不可思議な形態や生態的特長を持つ生物など、さまざまな観点からの「怪しい生き物」を展示しました。

■展示の様子 ■展示の様子
「生物界の怪しい仲間たち -科博のコレクションから-」
場所 岩手県立博物館
実施期間 平成27年9月25日(金)〜平成27年11月8日(日)
来館者数 7,563人

怪しい生き物に焦点をあて、生物の多様性についての理解を深める展示を行いました。開催期間中には、植物研究部海老原研究主幹による「シダ標本同定会」および同研究部北山研究主幹による「海藻の怪しい生き方」と題した講演を実施しました。

■プロトケラトプス全身骨格標本 ■シダ標本同定会
「生物界の怪しい仲間たち -科博のコレクションから-」
場所 大船渡市立博物館
実施期間 平成27年11月14日(土)〜平成28年1月31日(日)
来館者数 1,611人

科博の資料を中心に、大船渡市立博物館と陸前高田市立博物館からも「怪しい石たち」として、蛍石や蛇紋岩などを展示しました。開催期間中には真鍋コレクションディレクターによる講演会や体験教室「恐竜3Dぬりえ」を実施しました。

■展示の様子 ■恐竜3Dぬりえの様子
「生物界の怪しい仲間たち -科博のコレクションから-」
場所 久慈琥珀博物館
実施期間 平成28年2月5日(金)〜平成28年3月27日(日)
来館者数 1,932人

メガロサウルスやプロトケラトプスなどの恐竜化石の興味深いエピソードをはじめ、様々な観点からの「あやしい」標本資料を展示しました。開催期間中には、真鍋コレクションディレクターの講演会「あやしい恐竜たちの話」や「恐竜3Dぬりえ」の体験教室を実施しました。

■展示の様子 ■あやしい恐竜たちの話