大学生のための自然史講座
本講座は隔年開講です。2019年度は、全15回にて開講いたします。
なお、天候の影響等によりスケジュール・内容に変更が生じる場合があります。
また、次回は2021年度に開講予定です。スケジュール・内容・受講料は変更となる場合があります。
ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
大学生のための自然史講座 博物館と自然史と生物多様性

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国立科学博物館では、「日本列島の自然史科学的総合研究」というテーマで、長期にわたるプロジェクトを行ってきました。 大学生のための自然史講座は、そのプロジェクト研究の成果に加え、近年の生物多様性研究の知見を交えながら日本列島の自然、自然史について様々な角度から体系的に理解できる講座です。

01. 講座概要
※この講座は、15回の連続講座です。 1回単位での受講はできません。
対象 主に大学生・院生・専門学校生(一般の方も受講いただけます)
会場 国立科学博物館(上野地区)
開講期間 2019年5月から12月まで(原則第1・3金曜日の18:00〜19:30)
募集定員 40名程度
受講料 30,860円(大学パートナーシップ入会校の学生 15,430円)
›› 国立科学博物館大学パートナーシップ入会校一覧
02. 2019年度カリキュラム 
第1回 5月10日(金)
副館長 篠田 謙一
【自然史とは何か?】 自然史と博物館
自然史研究の中で博物館がどのような役割を果たしてきたのかを知るために、自然史博物館の成り立ちについて解説します。自然史博物館はどのように生まれ、発展してきたのかを西欧を例にとって説明します。また併せて国立科学博物館の活動についても説明し、社会の中で自然史博物館が担っている役割についても考えます。
第2回 5月24日(金)
鉱物科学研究グループ 研究主幹 堤 之恭
【日本の地質・鉱物について】 日本列島はどのようにしてできたのか?
日本列島の骨組がプレートの沈み込みにより形成される「付加体」から成っている事は、今や定説となっています。しかし、それらが如何なる構造をもってその骨組みを成しているかに関しては、これまで様々な説が提案されてきました。本講義では付加体の話を中心に、日本列島がどのようにして形成されてきたのかを、新知見を交えて解説します。
第3回 6月7日 (金)
環境変動史研究グループ グループ長 重田 康成
【日本列島の生い立ちⅠ】 日本列島誕生前の生物相と古環境
日本列島からは、アンモナイトやサンゴなど中・古生代のさまざまな化石が見つかります。これらは、日本列島が誕生する前の時代の大陸やその縁辺部の、古環境や生物相について語ってくれます。また、魚竜やコンボウガキなどユニークな化石たちは、生物進化を読み解くかぎを与えてくれます。これら化石たちの声を解説します。
第4回 6月21日 (金)
理化学グループ 研究主幹 室谷 智子
【日本周辺の自然現象】 日本と地震と火山と津波
日本列島は地震・火山噴火・津波・台風など、多くの自然現象による災害に見舞われる災害列島です。その一方で、私たちは地震や火山からの恩恵も受けています。なぜ日本周辺では地震・火山・津波が多いのか、また、これまで日本が経験してきた忘れてはいけない自然現象や大規模災害などについて紹介します。
第5回 7月5日 (金)

環境変動史研究グループ 研究主幹 齋藤 めぐみ
【日本列島の生い立ちⅡ】 日本列島誕生後の生物相と古環境

新生代に入って日本列島が誕生し、現在の日本列島に暮らす生物相が形作られてきました。この時代、島ができ、縁海ができ、山脈が隆起し、地球規模での気候変化が起こりました。小さな化石(微化石)に記録された環境の変化を読み解き、小さな生物もまた環境の変化に応答しながら暮らしてきたことを紹介します。
第6回 7月19日 (金)
海生無脊椎動物研究グループ 研究主幹 小松 浩典
【日本の動物の多様性Ⅰ】 海産無脊椎動物の多様性
南北に長い日本列島は、それを取り巻く海についても亜寒帯から亜熱帯まで多様性に富んでいます。黒潮と親潮を中心とした海流の影響や、地理的な特徴により、独特の生物相が形成されています。このような日本周辺の海にすむ多様な無脊椎動物の分布の特徴や成り立ちについて、甲殻類を例に概説します。
第7回 8月2日 (金)
多様性解析・保全グループ 研究員 水野 貴行
【日本の植物の多様性Ⅰ】 花の色にみる植物の多様性
日本では四季折々の多彩な花が咲きます。本講演では、日本でみられる植物について、花の色の話題を中心に、その多様性を紹介します。また、古くから日本人の手によって育成されてきた伝統的な観賞園芸植物について紹介し、それらの品種で見られる特徴についてもお話しします。
第8回 9月6日 (金)
陸生無脊椎動物研究グループ 研究員 井手 竜也
【日本の動物の多様性Ⅱ】 昆虫の多様性と人との関わり
昆虫は、生物の中でもとりわけ多様に分化したグループとして知られ、南北に長い日本列島からは数万種の昆虫がこれまでに知られています。本講義では日本や世界にはどのような昆虫がいるのか、またそのような昆虫と人間との関わりについて、特徴的な例を挙げて解説します。
第9回 9月20日 (金)
脊椎動物研究グループ グループ長 濱尾 章二
【日本の動物の多様性Ⅲ】 進化・適応が生み出す多様性
さまざまな環境への適応、すなわち進化が多様性を生み出します。どのようなしくみで進化が起こるのかを、生物全般にあてはまる理論ですっきりと説明します。また、野外での実例を演者自身のものをはじめとする鳥類の研究から解説し、理解を深めます。
第10回 10月4日 (金)
菌類・藻類研究グループ 研究主幹 保坂 健太郎
【日本の植物の多様性Ⅱ】 日本の南方島嶼域における菌類(きのこ類)の分布と多様性
日本には琉球列島や小笠原諸島など、亜熱帯気候の島が多く存在します。そこには世界的に見てもユニークな動植物の分布が知られていますが、きのこ類ではどうでしょうか?そして多様性は?これまでの現地調査で得られた多数の標本と、それらから得られた様々なデータに基づき、主にきのこ類の多様性や種構成について比較検討します。
第11回 10月18日 (金)
人類史研究グループ グループ長 海部 陽介
【日本人の形成Ⅰ】 日本列島にやってきた人々
最初の日本列島人とはどのような人々で、いつ、どこから、どうやってここへやってきたのでしょうか。その後、新たな移入はどれだけあったのでしょう。そして彼らは、どのような変化を経て、現代の日本人になったのでしょうか。遺跡から出土する人骨の形態と、考古遺物の研究から復元される、日本人の起源について概説します。
第12回 11月1日 (金)
人類史研究グループ 研究員 神澤 秀明
【日本人の形成Ⅱ】 DNAからみた日本人の起源と成立
ヒトのDNA研究は、人類の歴史を明らかにするために必要な手法のひとつです。アフリカから世界中に拡散したホモ・サピエンスが、どのようなルートで日本列島に到達し、時代を経て現代の日本人となったのでしょうか。本講義ではDNAからそのシナリオを描き、日本人の起源と成立について解説します。
第13回 11月15日 (金)
菌類・藻類研究グループ 研究主幹 北山 太樹
【日本の植物の多様性Ⅲ】 海藻の多様性—なぜコンブは緑色じゃないのか?—
南北に3万4千kmの海岸線を有し、寒流と暖流の影響を受ける日本には約1500種の海藻が分布します。それらのほとんどが和名(日本名)をもち、緑藻(アオサ藻)、褐藻、紅藻の3グループに分けることができます。細胞、体制、生殖、生活環などにおいて陸上生物以上の多様性がみられる美しい海藻の世界を紹介します。
第14回 11月29日 (金)
東邦大学 理学部 生命圏環境科学科 准教授 西廣 淳
【人と自然のかかわり】 草原と湿地の過去・現在・未来
草原や低湿地では、火入れ、草刈り、耕起などの人間活動により、生物多様性が維持されてきました。しかし近年では、農業や生活が近代化し、生物は顕著に減少しています。一方、気候変動と人口減少の進行に伴い、湿地や草原の価値が見直されています。講座では、現代に適合した「活用しながら守る」方策について研究と実践をご紹介します。
第15回 12月13日 (金)
動物研究部長 倉持 利明
【生物多様性と日本列島】 生物多様性の捉え方
生物多様性というと生物種の多様性に眼がいきがちですが、それだけではありません。生物個体レベルで見れば遺伝的多様性が考慮されるべきであり、生物種の集団を捉えるならば生態系の多様性が重要となります。生物多様性の捉え方を、当館の展示に寄り添いながら解説します。

所属等は2019年3月現在のものです

03. 受講までの流れ
1. お申込み  

下記の情報をご記入の上、E-mailでお申込み下さい。

【件名】『大学生のための自然史講座受講申込み』

  1. ①住所(郵便番号含む)
  2. ②氏名(ふりがな)
  3. ③年齢
  4. ④電話番号
  5. ⑤メールアドレス
  6. ⑥学校名
  7. ⑦学部・専攻
  8. ⑧どの媒体でこの講座のことをお知りになりましたか(例:館内チラシ)
  9. ※⑥・⑦は現役学生のみで結構です。

*頂いた個人情報は、本講座に付随する目的のみに利用します。


申し込み期限 : 2019年4月24日(水)必着 

2. 受講者の決定

受講決定者には、4月25日(木)までに、受講の可否をお知らせいたします。
応募者多数の場合には、「大学パートナーシップ」入会校の学生を優先させて頂きます。 あらかじめご了承ください。

3. 受講料のお支払い
受講料のお支払いなど詳細は、受講決定通知と共にご案内いたします。
04. お申込み・お問合せ先
〒110-8718 東京都台東区上野公園7-20
国立科学博物館 学習課 「国立科学博物館 大学パートナーシップ」担当
TEL:03-5814-9876 FAX:03-5814-9898
E-mail:upartner@kahaku.go.jp