
現在発見されている元素は118種類。放射性のため展示できない元素などを除いたすべての元素について、純粋な単体や原料となる鉱物をはじめとして、身近な製品や最先端のハイテク製品などを展示します。放射性元素はパネルでご紹介。水素(H)やヘリウム(He)、炭素(C)といった誰もが聞いたことのある元素をはじめとして、携帯電話に使われているイリジウムやエルビウム、蛍光灯に使われているユウロピウムといった日常生活で実際に使っているのにあまり耳にすることのない元素も展示します。元素と色との関わりなど来場者が楽しめるテーマ展示も満載。「見る」だけでなく、「触る」「聞く」など体感型の内容も盛り込んだゾーンです。
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赤鉄鉱(鉄の鉱物) | 超高純度シリコン単結晶 | オスミウムの結晶 ©結晶美術館 |
宝石の元素

光と元素
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ヘリウムの放電管(中央)と そのスペクトル (回折格子フィルムを通して撮影) |
エネルギーと元素
電池は、コンピューターや携帯電話などの電子機器や、自動車のエネルギー源としての重要性が増しています。様々な元素の組み合わせで、高性能で大容量の電池が作られています。ここではマンガン電池など日常的な乾電池から、リチウム電池、燃料電池など進歩を続けている様々な電池を展示するほか、新しいエネルギー源として開発が進められている太陽電池を展示します。
元素体重計


食と元素
炭素、窒素、ナトリウムなどおなじみのものから、モリブデン、ヒ素、カドミウム、リンと「毒」と思われるようなものまで、私たちは様々な種類の元素を食べ物から摂取しています。半導体の材料として有能なヒ素はひじきに含まれます。リンはマッチ棒の発火材として使われる一方で、人間にとってはDNAをつくったりエネルギーを蓄えたりする元素で、フルーツ類や穀類に多く含まれ、加工食品、保存料にも使われています。ここでは、食べ物を通して私たちの体を作っている元素について学びます。
比べてみよういろいろな金属

元素の組み合わせ:合金
金属は鉄、銅、アルミニウムなどを主体とし、マンガンやコバルトなど様々な金属を添加して合金として使われています。合金は、求められる性質が最も良くでるように、元素の種類と割合を考えて作られています。ここでは様々な合金を展示します。
元素の組み合わせ:人造宝石と元素、ガラスと元素、陶磁器と元素

色と元素

レアメタルとレアアース(希土類)
レアメタルとは、鉄、銅、亜鉛、アルミニウム等のベースメタル(卑金属)や金、銀などの貴金属以外の金属です。流通量・使用量は比較的少ないのですが、多くの産業で不可欠な金属で、資源としても希少です。ベースメタルが産業の主食ならば、レアメタルは「産業のビタミン」と例えられます。
また、レアアース(希土類)は、ハイテク製品に欠かせない素材の主成分です。自動車の駆動モーター磁石やLEDの蛍光体などに使われ、省エネルギーに大きく貢献していますが、資源確保の問題では大きな関心が寄せられています。ガス灯から蛍光灯、LEDと進化してきた照明の主役を演じるレアアースを紹介します。
