過去のイベント
ご覧になりたい月を選択
<<前の月へ  
産業技術史講座 産業技術史資料情報センター
5/13(土)

「原子力用タービン発電機の進歩と今後の課題」

前・産業技術史資料情報センター主任調査員/田里 誠
 昭和28年の国連における米国の「原子力平和利用提案」以来、多くの国で原子力の平和利用の取組みが始まった。日本でも原子力発電を次世代電気エネルギー源とする開発が始まり、被爆体験国としての国民感情に十分配慮し、信頼性・安全性を最大重視して推進されてきた。
 元々、日本には原子力発電の基盤・要素技術はなかったが、当初から早期国産化を意識した取組みで短期間に開発が進み、自主技術による世界トップレベルの「日本形軽水炉」を完成し、主要先進国の中でも上位の原子力発電設備の保有国になった。輸入プラント166MWに始まり、現在は国産・自主技術による1,380MWプラントが実現し、54基、総設備容量4,822.2万kWが運転中であり、米、仏に続き世界で3番目の設備容量である。総発電力量に占める比率は最高36.8%(平成10年)にも達している。
 日本における原子力発電の著しい進展は、エネルギー政策、原子炉技術、それに社会情勢などの影響を色濃く受けて発展してきていることから、まず原子力発電プラントの進展を概観する。
 原子力発電プラントの中で、発電機は最後のエネルギー変換装置として重要な機器であり、プラント全体との協調を図りつつ要求ニーズに応えながら発展してきており、その技術進展の経緯と革新的な技術・製品について発展経緯を紹介する。
 電力事業を取巻く環境変化で新たな課題が生じ、今後の主要課題についても取り上げる。
時間 午前10時〜午後18時30分(入場は18時まで) ※土日は休館です
会場 東京都中央区日本橋室町2-1-1 三井本館5階 産業技術史資料情報センター展示ギャラリー
対象 どなたでも
費用 無料
申込方法 申し込みは不要です