研究室コラム・更新履歴

7月11日

博物館の知識の恩恵
ついこの間、調査のため石垣島に行ってきました。私は岩石・鉱物の年代測定を研究しています。石垣島は、三畳紀からジュラ紀(約2.5億年前〜1.6億年前)の基盤岩に、古第三紀漸新世頃(約3300万年前)の花崗岩が貫入しており、ごく新しい地層でできた島が多い琉球列島の中では、特異な地質を持っています。また、石垣島は気候も非常に温暖なため、植生も本土とは大きく異なります。写真は、道路沿いで見つけた板根(ばんこん)です。熱帯地域は土壌層が薄いことから、地表に出た根が板状に発達し、樹林を支えているのが写真からお分かりになりますでしょうか。植物に無知な私ですが、地球館1階の常設展示「地球の多様な生き物たち」で知っていたため、これに気付くことができました。博物館で得た知識で世界が広がることもあるのです。
(地学研究部:堤 之恭)

7月4日

企画展終了、そしてその先に
企画展「知られざる海生無脊椎動物の世界」からのメッセージ

当館の上野本館で開催しました企画展「知られざる海生無脊椎動物の世界」 (3月12日〜6月16日)では、最後にメッセージ(上記写真)を掲げました。このメッセージに込めた「世の中には多様な生き方があると知ることが大切」という世界観に共鳴いただいた方も多かったようで、この企画展をやってよかったと思っております。なお、近々当館のホームページにアップされます企画展のVR映像でもこの世界観を感じていただければありがたいです。さらに、この世界観をコンパクトにまとめた巡回展キットもまもなく完成です。近くで巡回展が開催されましたら是非足を運んでいただければと思います。
(動物研究部:並河洋)