2013-09-20

太平洋の海底下に眠る巨大な盾状火山


シャツキー海台の掘削研究



























図2)シャツキー海台と掘削地点(赤丸)。
左上は日本とシャツキーライズの位置関係図。Sager et al. (2010)を簡略化。


 シャツキー海台は周囲の海洋底から3,500m程盛り上がっている海の台地であり,日本の国土に相当するほど広大です。海台は3つの高まりと北端の幅の狭い海嶺からつくられています(図2)。3つの高まりは南から北に向かってタム山塊,オリ山塊,シルショフ山塊と名付けられています。噴火は約1億4,700万年前に始まり,最大のタム山塊を形成したこと,マグマ活動は次第に弱まりながら北に移動して北方の2山塊をつくったこと,約1億2,500万年前まで続いたこと等が推定されていました。

 2009年の調査では、シャツキー海台の5地点で海底に孔を掘り(図2),4地点で溶岩流の採取に成功しました。各地点で掘削した積み重なり溶岩流の厚さは53〜173 mであり、合計で471 mのコア(柱状の溶岩)を回収しました。一方、最後の1地点では約120 mの火山砕屑物(溶岩のかけらや火山灰が泥や砂の中に混ざっている地層)が得られました。全ての地点で火山岩が得られたため、シャツキー海台は巨大な火山体であることが確実となりました。