2014-01-22

「小笠原弧の岩石・鉱物」〜「魚眼石」の標本を採集


小笠原諸島の地質調査

図1 弟島の調査風景


 国立科学博物館 地学研究部・鉱物科学研究グループでは、平成24年度から3カ年計画で「小笠原弧の岩石・鉱物の対比とコレクションの充実」と題するプロジェクト研究を行っています。小笠原諸島は「東洋のガラパゴス」とも呼ばれるほど、希少固有種の動植物が豊富な場所です。その生物多様性は、小笠原諸島の成り立ちと深い関係があり、その地質学的要素も含めて、2011年には世界自然遺産に登録されました。小笠原諸島の地質は世界でも極めて稀な、特殊なものです。

 本プロジェクト研究では、小笠原地域の岩石・鉱物を網羅的に集め、詳しく分析することで、小笠原諸島の成り立ちや、そこに産出する稀産鉱物の生成過程等を解明することを目的としています。調査地域は、世界自然遺産の登録地域であると同時に国立公園内でもあり、動植物、岩石鉱物等の採取は全て禁止されているため、環境省の許可を得て調査を行っています。今回のホットニュースでは、これまでの調査の様子と、調査で得られた試料の一部を速報としてご紹介します。