2010-06-15

渋川春海 ― 紙張子製地球儀・天球儀を作った江戸の天文学者


渋川春海 --- 紙張子製地球儀・天球儀を作った江戸の天文学者

(写真は、NEWS展示「重要文化財 紙張子製地球儀・天球儀特別公開 江戸時代の天文学者『渋川春海』」準備の様子です。重要文化財は、大切に箱に入れて保管されています。扱うときは、手袋は必須です。)


 最近ニュースなどでも、最先端の宇宙や天文学に関する話題がよく登場しますね。これらの最先端研究は、はるか昔から現在まで様々な研究者によって発展させられてきました。

 天文観測と暦(時間に目盛りを入れること)はとても深いつながりがあります。天体の運行ルールに基づいて、時間を数える目盛り=暦が作成されているからです。 暦の作成や天文研究など、多くの業績を残した渋川春海。

 今年は、当館所蔵の渋川春海作の紙張子製天球儀・地球儀の重要文化財指定20周年となり、さらに、時の記念日(6月10日)制定90周年にあたります。そこで、平成22年6月8日(火)〜9月5日(日)の間、渋川春海作の紙張子製地球儀及び紙張子製天球儀(重要文化財:実物)を特別に公開して、その他、渋川春海に関係した星図・暦等の資料を展示して、パネル解説によって、江戸時代の天文学者『渋川春海』の業績を紹介するNEWS展示を行っています。
(2010年6/8(火)から9/5(日)まで、日本館1F南翼入口で展示中です。)

 特に、渋川春海を主人公とした小説「天地明察」(冲方丁著)が昨年刊行されて、話題となっていますね。

 今回のホットニュースでは、江戸時代の天文学者『渋川春海』について、そして、彼の行った重要な仕事について見てみましょう。NEWS展示パネル解説では、紹介できなかった内容を含め、もう少しだけ詳しく紹介します。