2012-07-10

国内初のナキウサギ類の新種化石発見!


保存状態は大変良く、黒光りした歯 ----  発見された化石とは?

 化石が発見された場所は、岐阜県瑞浪市松ヶ瀬町地内の土岐川河岸にある野外学習地。通常は、様々な方が訪れて化石の発掘や、地層の観察を行う場所なのです。様々な方がじっくりと観察しているはずで、新種を見つけるチャンスがあったはず!?実は、意外と身近な場所からの大発見でした。発見された場所は、瑞浪層群明世累層とよばれる地層で、今からおよそ1750万年前、新生代第三紀中新世前期の地層です。

 見つかった化石は、哺乳動物の下顎(したあご)の化石でした。大きさは、長さ5センチほど。とても保存状態は良く、黒光りした歯も完全に残されていました。通常発見されても、歯が顎の骨から抜け落ちていることが多いようですが、今回のように“保存がよい”ということはたくさんの情報を持っているということです。そこからどんなことが分かったのでしょうか?