2010-05-15

孤島に生き残っていた小型人類ホモ・フロレシエンシスの謎


大発見!ホモ・フロレシエンシス

 人類学の分野で国際的な注目を集めている小型人類ホモ・フロレシエンシス。2003年に、インドネシアのフローレス島にある洞窟から発見され、大発見となり、人類学研究に大変重要な課題を投じた新種の小型人類です。

 通称“ホビット”と呼ばれるこの人類は、身長も脳サイズも極端に小型です。これまで原人は存在しないと考えられていた海の向こうの島に、かなり最近まで生息していたことがわかっています。ネイチャーやサイエンスなどの有名学術誌に論文が掲載されたほか、ナショナルジオグラフィック、NHK等々さまざまなメディアに取り上げられ、発見された場所であるリャンブア遺跡はとても注目されています。

 国立科学博物館人類研究部の研究者は、現在この化石の研究に携わっていますが、その成果を生かしてホモ・フロレシエンシスの精巧な復元像を作成することができました。国立科学博物館地球館地下2階人類の「原人・旧人の進化」コーナーで、新たな目玉展示として、平成22年3月22日から公開しています。

 今回のホットニュースでは、この「小型人類ホモ・フロレシエンシス」の第一線の人類研究について紹介いたします!