2008-05-20

速報:5月12日,中国四川省大地震 (協力:地学研究部 堤之恭)


海外の地震報道を見聞きしたら:注意しておきたい「震度」の基準

 今回に限らず海外で発生した地震では,震度の報道が全くないことや,仮にあっても「日本の震度で言えばおよそ幾つくらい…」という言い方を耳にすることがあります。今回の地震については,日本の震度で6強または7ではないかとの指摘が出されているとの報道が聞かれました。

 私たちが日ごろ耳にする震度は,正式には『気象庁震度階級』といい,日本独自の尺度です。地震計だけが検知でき人間の体には感じられない震度0から,耐震性の高い建物でさえ破壊される可能性があり,地形が変形する場合もある震度7までで,更に5と6には強弱の2段階が設けられており,全部で10段階です。
 かつては人間の体感を基準に定められていましたが,兵庫県南部地震などの大きな災害の際判定が難しく,発表が遅れがちとなった経験から,現在は揺れの加速度や周期,継続時間などから計算によって求められるようになっています。
 これに近い震度を採用しているのが台湾で,5と6から強弱をなくした0から7までの8段階が使われています。

 その他の多くの国で採用されている震度階級は,『改正メルカリ震度階級』といい,地表の構造物や人間への影響から,人間が判定しているものです。ほとんどの人が感じないI(きわめて弱い)から,あらゆるものが崩壊するXII(絶望的)までの12段階があり,今回の四川の地震についてはアメリカ地震情報センター(USGS)が現地の状況などから,最も大きい場所でVIII(きわめて強い)ではないかとの推定を発表しています。


(研究推進課 西村美里)

より詳しく知りたい方のために
気象庁
アメリカ地震情報センター(英文)