2007-12-15

遅くなった紅葉 (協力:附属自然教育園 萩原信介)


科博からのお知らせ

 国立科学博物館附属自然教育園は,東京都港区白金台にあります。
 歴史を遡ってみると,江戸時代には高松藩主松平頼重の下屋敷となり,明治時代には陸海軍の火薬庫,大正時代には白金御料地として皇室財産となりました。
 この間一般の人々が立ち入ることができなかったため,豊かな自然がそのままに受け継がれることとなりました。園内には中世の豪族の館の跡と思われる土塁や,下屋敷時代の松もそのままに残されています。
 紅葉は12月15日現在イロハモミジやオオモミジで見ごろ,ヤブツバキの花も咲き始めています。イロハモミジは園内に約700本あり,一部の箇所では未だ緑の樹も残っている為,今後も暫く楽しむことができそうです。

 美しい紅葉のためには,ブドウ糖の蓄積に十分な日照と,クロロフィルの分解のための低温,更には葉の乾燥を防ぐための適度な湿度が必要です。
 今年は紅葉の開始時期こそ遅れましたが,11月の下旬に暫く晴れの日が続き,十分な日照が得られました。更に同時期,夜間の気温が8度以下と,十分なレベルまで低下しました。この2条件が揃う年は最近では珍しく,今年の紅葉はいつになく美しいものになっています。

 また現在自然教育園では,ウォークラリーを開催しています。1回のご来園毎にスタンプを押すことができ,毎月デザインの変わるスタンプを合計6個集めて頂いた方に粗品を差し上げています。
 12月のスタンプはイロハモミジです。12月から集め始めると6つ揃うころには初夏。四季折々の粗品をご用意していますので,是非楽しみに集めてください。

(研究推進課 西村美里)


写真:自然教育園ウォークラリー スタンプシートと今月のスタンプ