タンチョウ

タンチョウはかつては本州各地に渡来する鳥であった。現在では日本では北海道東部でのみ繁殖し、渡りはしない。大陸では中国東北部から極東ロシアの湿原で繁殖し、朝鮮半島から揚子江下流域で越冬する。日本ではかつて狩猟や越冬地での生息環境の悪化などが原因となり、一時は20〜30羽にまで減少した。しかし、北海道でトウモロコシによる冬季の餌付けが成功するなど保護された結果、現在では個体数は600羽程度に増加し、繁殖地もオホーツク海沿岸まで広がるなど、絶滅の危機を脱している。

 

 

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