脳の発達

 成熟した雄ゴリラの頭は、側頭筋が大きいとともに皮下脂肪が盛り上がっていて、まるで脳が巨大であるように見える。しかし、脳容積は450mlほどで現代人の3分の1しかない。つまり、ゴリラの頭を桃の実にたとえるなら、側頭筋と脂肪が果肉で脳は種である。ピテカントロプスの場合は、脳容積は1,000mlほどで、現代人の3分の2以上になる。つまり、頭の中身は脳がつまっている。
 ピテカントロプスでは、額が後ろへ傾いているが、現代人では額が立っている。これは、現代人では、脳容積が増加したと同時に、顔が小さくなり、頸が細くなったので、頭の底の部分(頭蓋底)が狭くなって、脳の容れ物である頭が丸くなったことが原因である。

マウンテンゴリラ:頭骨模型

ピテカントロプス:頭骨化石