| ゾウの鼻はなぜ長いか | ||||
ゾウは大型で長距離を速く歩く動物である。胴体はほぼ球形であり、脚は垂直で長く均等に太い。ゾウは大きな身体を養うために大量の植物を食うが、それを咀嚼するための顔は極めて重い。だから、口を地面に近づけるために頸を長くするのはうまくない。そこで、鼻と上唇を合体させて伸ばすというグッドアイディアを出した。その結果、ゾウは頸を短くして、巨大な顔を楽に支えていられるのである。 ゾウ以上に巨大な恐竜の場合は、基本的にゾウと同じデザインであり、超大型恐竜は長距離をゆっくり歩いたはずだ。ところで、アパトサウルスなどでは頸がきわめて長く、前脚の2倍以上もあるのはなぜだろうか。彼らの頸は、地面の草ではなく高い樹の上の葉を食べるために長いのである。もちろん、本来ならゾウより大きいはずの顔を5mも持ち上げるのは至難の業だから、顔には葉を食いちぎることができるだけの顎と歯を備えていて、砕くのは胴体の砂嚢で行っている。つまり、ゾウの顔を腹にしまいこんで、鼻だけ伸ばしたようなものだ。 |
図2 頭の形と身体の基本設計 |
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