大分県本匠村の聖嶽洞窟から、1962年の日本考古学協会洞穴遺跡調査特別委員会の発掘調査で見つかった頭頂・後頭骨片です。年代は、細石刃石器が一緒に見つかったこと、人骨にしみ込んだフッ素含量が多いこと、さらに小片保によって形態は原始的であり山頂洞人と似ていると指摘されたことから、1万4000年前と推定されていました。 しかし、最近では、特に原始的な形態特徴はなく、江戸時代人と似ていることが指摘されていました。1999年に再び発掘調査が行われ、その際に見つかった人骨は、フッ素含量の多い少ないにかかわらず、放射性炭素法による推定年代は中世にあたることが判明しました。従って、頭頂・後頭骨片も年代が新しい可能性が高く なりました。