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鹿児島県加世田市の志風頭遺跡は、九州最南端の薩摩半島西南部のシラス台地に位置しています。遺跡には、年代の決め手となる薩摩火山灰(第IV層,約1万1500年前)が堆積しており、この土器は薩摩火山灰の下の文化層(第V層, 縄文時代草創期)から出土しました。
この土器は平底土器で、口縁部と胴部に、それぞれ複数の粘土ヒモ(隆帯)が環状にはり付けられています。特に胴部の隆帯の上には、指による連続した圧痕があり、一部に爪の痕も見られます。こうした土器様式は、南九州地方特有のものであり、この地域に、他の地域とは異なる「もう一つの縄文文化」が存在したことがわかります。一般に、縄文時代草創期の遺跡から発見される最古の土器群(隆帯文土器)は小型のものが多く、このように大型の土器はここで初めて発見されました。
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| 口縁部径 |
約42cm |
| 胴部径 |
約32cm |
| 器 高 |
約26.5cm(推定) |
| 底部径 |
約10cm(推定) |
| 容 量 |
約16l |
| 時 代 |
縄文時代草創期(隆帯文土器) |
| 年 代 |
約1万2000年前 |
(鹿児島県加世田市教育委員会提供)
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隆帯文土器
1万2000年前
志風頭遺跡出土
鹿児島県加世田市教育委員会蔵 |
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