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産業技術史資料情報センター/理工学研究部
かめい  おさむ
亀井 修 副センター長
自然史・人類史・技術史・科学史の
博物館の技術史研究

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研究員に聞いてみました
1)専門は何ですか?
1951年以降を中心にした産業技術史。元々の専門はプラントエンジニア。石炭や天然ガスから石油を作る技術の研究をしていました。技術開発の歴史の調査研究に加えて大量の資源を使って人間生活を前進させた産業活動と自然との関係についても研究の視野に入れています。
2)これから取り組んでみたい研究は
個別の技術開発の歴史の調査研究に加えて、農業、漁業、工業及び商業などの大規模な産業活動は自然環境と相互に影響し合いながら変化してきています。その全体像を描ける研究を夢見ています。大量のデータとA Iを用いた分析や、大量のモノを集めてそれを効率的に扱うマテリアルハンドリング技術なども活用できるのではないかなどと研究活動の機械化へも思いは広がります。
3)研究する上での苦労や悩みなどはありますか
歴史は複数並立することを前提として研究を進めなければいけないことです。同じ事象を対象にしていても、国や地域あるいは文化的な背景の違いなどによる解釈や位置づけが複数存在することが国際的には普通です。それぞれの違いを共有しながら、学術全体として前進させ、人類の知として共有していく研究が求められます。
4)研究する上で一番大事だと思うことは何ですか
1つだけあげるならば、時間や資金などの資源を用意できることです。その上で、アイデアを掘り下げていく集中力と広い視野からコンプロマイズできる心となります。技術史研究では真実や美しい理論が先に存在するという考え方にとらわれないことも大切です。
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