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多様性解析・保全グループ(筑波実験植物園)
おくやま ゆうだい
奥山 雄大研究員
花の香りが多様な植物を生んだ?

研究員に聞いてみました
1)専門は何ですか
進化生物学、すなわち生物進化の謎を解明する分野です。生き物がとにかく好きなので、地球上の生き物がどうして今のような姿かたち、生き様になったかに興味があります。最近はさまざまな花の香りがどのように進化したかという謎を化学分析や遺伝子解析から解明する研究に打ち込んでいます。
2)これから取り組んでみたい研究は
これまでは花の研究が中心でしたが、果物が好きなので果実の研究もしてみたいです。現在、花と果実の香りの関係に注目したア イデアをあたためています。
3)自身の研究内容と社会、一般との接点は
僕の研究が直接何かに役に立ったりすることはありません。ふだん相手にしているのは、多くの人が気にもしないような生き物 です。でも、その生き物の知られざる一面を発見して、ひとりでも多くの人に生き物の面白さ、かけがえのなさを実感してもらうきっかけを作ることを目指しています。そうやって、これまで無かった、あるいは顧みられていなかった自然と社会との接点をつくっていくのが大きな目標です。
4)研究する上で一番大事だと思うことは何ですか
まずは自分に嘘をつかず、自分が本当に面白いと思うことを常に自問自答し、突き詰めることです。その上で、何が面白いかを 一から他人に説明できるようにすることで、自分の興味と一般の興味の接点を意識することもとても大切だと思っています。
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