>> 植物研究部「私の研究」一覧へ戻る

陸上植物研究グループ
あきやま しのぶ
秋山 忍研究主幹
日本の植物のタイプ標本

研究員に聞いてみました
1)専門は何ですか
種子植物の分類学的研究です。特に、ヒマラヤ地域で多様化し多数の種が知られているツリフネソウ属やユキノシタ属を研究テーマにしています。
2)自身の研究内容と社会、一般との接点は
すべての植物に名前がつけられていますが、その名前が示す植物が、人により、場所により異なっていては共通の理解が保てません。同一の植物の世界中での共通した理解のためには学名が必要です。その学名の基礎になっているのがタイプ標本です。
3)研究する上での苦労や悩みなどはありますか
読みたい文献が入手できないこと。分類学は歴史の長い学問ですので、18世紀あるいはそれ以前の古い文献を見る必要もあります。最近はインターネットで公開されている文献も増えましたが、見たい巻のみが公開されていないこともあり、なかなか大変です。植物を調べるために世界の標本室を訪ねるための経費を得るのも悩みのひとつです。
4)研究者になるために一番大事だと思うことは何ですか
研究することが好きなこと。
ダウンロード
このサイトの著作権は国立科学博物館が有します。記載内容を許可なく複製、使用することを禁じます。Copyright(c) 1997-2010 National Museum of Nature Science, Tokyo. All Rights Reserved.