産業技術史資料情報センター

 戦後、日本がめざましい経済発展をとげた背景に、明治以降のものづくりの技術があります。産業技術の足跡を物語る事物は産業構造の変化、生産現場の海外移転、戦後技術を支えてきた人たちの高齢化等により、急速に失われつつあります。当センターは産業技術の発展を示す事物の所在を確認し、産業技術等の調査研究を行いながら資料の保存と活用を図り、技術革新に役立つ情報拠点を目指して以下の活動を行っています。

  1. 産業技術史資料の所在調査:工業会・学術団体・行政と連携して、産業技術史資料の所在把握を行ない、収集した情報をデータベースに蓄積しインターネット上で公開しています。
  2. 技術の系統化研究:技術発達と社会・文化・経済との相互関係について調査研究を行い、技術の歴史を体系化し、産業技術史資料の価値を評価しています。「技術の系統化」と呼ぶこれらの研究は、それぞれの技術分野に造詣の深い識者や委託された専門機関によって行なわれています。
  3. 重要な資料の選定と登録:産業技術史資料の中から次世代に継承する必要があるものを「重要科学技術史資料」として選定し、当館の台帳に記載し、末永い保存を呼びかけ、その大切さを理解してもらうための事業を行っています。
  4. その他の活動:企業系博物館や産業技術をテーマとする博物館と連携したネットワークを構築しています。また、産業技術をテーマにした展示や講演活動等を行なっています。

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