研究へ貢献してくださった方々


Database for Aquatic-vertebrate Science

サケガシラとおもわれる魚の写真を送っていただきました。



貴重な写真と採集データを提供してくださった伊地知 徹さん(金沢市在住)に感謝いたします。

サケガシラと思われる個体が能登半島西側の日本海に漂着しました。発見者は6月17日(午前10時40分頃、晴天、波の高さ50センチ)岸近くで釣りを楽しんでいる最中にこの個体が漂っているところを見つけ、採集して撮影したとのことです。残念ながら採集した時にはすでに死んでいたとのことですが、死後それほど時間がたっていなかったことが写真からわかります。

全長は1.13 mですのでまだ若い個体です。サケガシラは日本周辺の沖合の中層域(水深二百〜数百メートル)のところに生息しています(海底からは離れています)。表層域にも稀に出現し、特に日本海側では冬の荒天時に海岸に打ち上げられます。この時期に漂着するのは珍しい記録かもしれません。彼らの食物は小魚やイカで、動物プランクトンを食べる近縁のリュウグウノツカイとはすこしちがった生活をしていると思われますが、他の多くの深海魚と同様に詳しい生態はほとんどわかっていません。

発見当時の状況(伊地知さんからのメールより転載)
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ヒラメ狙いのため水深1mほどの所で、ウェーディングしていた際、漂っているのを見つけました。

引き上げてみると、まだ腐ってはいないようで、口からは、血が滴ってました。撮影の為、車まで持って行き、撮影&計測しました。全長1m13cm、体高11cm(一番幅があるところ)重さは、ばねばかりを持っていなかった為不明です。たぶん1kg〜1.2kgほどだと思います。
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