研究へ貢献してくださった方々


Database for Aquatic-vertebrate Science


角田恒雄さんがミズウオの標本を送ってくださいました



ミズウオ Alepisaurus ferox Lowe, 1833


角田恒雄さんがミズウオの標本を送ってくださいました。
このミズウオは2001年3月27日午後3時頃に神奈川県真鶴の岩(いわ)という海岸で発見されました。岩は相模湾の西部、伊豆半島の付け根の部分に位置しています。ミズウオは岩の砂浜に打ち上げられていました。見つけた人の話によると、生きていたそうです。

ミズウオは大きな帆のような背鰭をもっています。体の表面には鱗がないので、さわると滑らかです。口には牙のような鋭い歯をもっていますが、餌を切り裂いて食べるわけではありません。ミズウオの消化管の中からかなり大きな魚がまるごと出てくることがよくあります。ミズウオは餌を丸のみにしているのです。

ミズウオは深海性の魚で、水深900〜1500mに生息しています。しかし、水深150〜300mから延縄で漁獲されることも少なくありません。海の中を上下に移動しているのでしょう。