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振動試験機

 地震計の応用の一つとして、鉄橋の振動試験のための器械が明治30年代に作られ、その後いろいろな型の振動試験機が現れました。このような振動試験機の多くは小型で持ち運びのできる1成分を記録する器械で、記録方式にはペン書きも使われています。振動試験機でいま実機として残っているものは多くありません。科博の地震計資料の中にも何台かがあるものの、この写真のように可動部分などの部品がなくなっています。上の写真とくらべてみると、時刻のマークを入れる仕掛けが振り子式の画時機から電接式のクロノメーターに替わった、ということがわかります。