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関谷の地震動軌跡模型

 地震のときの地面の動きを時間を追いながら見えるようにした模型。世界最初の地震学専任教授となった関谷清景が作りました。1887年(明治20年)1月15日におきた地震の東京での記録をもとに、地震による地面の動き(変位)を針金で立体的に表わしています。もとになった地震の記録はユーイング−グレイの円盤式地震計によるものです。時間を三つに区切り、左は地震動の始まりから21秒まで、中央がそれから41秒まで、そして右はさらに72秒までの地面の動きを示します。関谷ははじめ15倍に拡大した針金模型をつくり、それから、このような50倍に拡大した模型を教材にしました。これは国内に売られるとともに外国にも輸出され、関谷の名を内外に広めるのに一役買ったといわれています。