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萩原式携帯地震計

 地震動の水平方向2成分の速度を記録する地震計です。もともとは橋などの構造物の振動特性を調べるためにつくられたもので、倒立振り子を用いています。写真でドラムの後に見える塔のような支柱の頭に振り子の重りがあります。重りはまた空気ピストンの役割も兼ね、これによって振り子に制振力がかかるようになっています。なお、この地震計は携帯用と名づけられていますが、振り子一つを箱に納めると14 kgになるとのことで、これ一式を人ひとりで手に下げて持ち運べるようなものではありません。