Didymoの日本での出現

5. Didymoの日本での出現

奥野氏採集のDidymo

  Didymosphenia 属は,日本では岡山県の八束の珪藻土鉱床から、奥野春雄氏によって化石として報告されたのが最初だと考えられます。 このDidymospheniaは頭が二つに割れている形の変わった種類で、Didymosphenia fossilis Horikawa et Okunoと命名されました。

日本では、このほかに欧米で見られているような、Didymosphenia geminataも化石として各地から見つかっています。 おそらく、氷期には日本各地に生息していたものと考えられます。

今年(2008年)の私の調査で、Didymo (Didymosphenia geminata)が、 支笏湖の流入河川の漁川(いざりがわ)に生息していることが分かりました。日本珪藻学会の研究集会で発表したところ、 北海道では過去にも見られているとの情報が寄せられました。漁川は貧栄養の冷水性の河川ですので、 外来ではなく、元々の生育地かもしれません。これについては、今後も継続的に監視したいと考えています。

奥野氏によって報告されたDidymo →

↑渡辺真之氏の観察スケッチにもDidymoが描かれていた。(1966年)
TNS-50254(Gomphonema sp.として)
スケッチはこちら(No.0412)

支笏湖の流入河川である漁川の石礫から採集されたDidymo

日本のDidymo 漁川のDidymo
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