トピックス

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3/24 2017年のスケジュールを更新しました。
3/17 沖縄・新潟地方でのテレビ放送が決定!
3/17 科博NEWS展示「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト2016」(2017年3月14日(火)~4月2日(日)) 2016年7月に行った実験航海の活動の様子を紹介する展示です
3/2 2017年より舞台を台湾に広げて、新たな実験活動を始めます
2/23 台湾から沖縄県の島が見えるか?
太古の航海再現に必要な情報を多くの方々から寄せて頂けるよう、情報提供の依頼を掲載しました。
1/6 支援者向けイベント・スケジュールと参加アンケートに「第2回プロジェクト博士講座」の情報を掲載しました。
1/4 年末のテレビ番組として放送された 「日本人はどこから来たのか?」“実験航海”3万年前を徹底再現が、インターネットでも無料で視聴できます 詳しくはこちら!

「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」とは?

新たな発見:祖先たちは偉大な航海者だった!?

最初の日本列島人は、3万年以上前に、海を越えてやってきたことがわかってきました。その大航海の謎に迫るために始動したのが、このプロジェクトです。

3万5000~3万年前に、突如として現われる琉球列島の人類遺跡。これは人類が海を渡り、遠くの島へ進出できるようになったことを物語っています。

想定される3万年前の地形と3つの渡来ルート

想定される3万年前の地形と3つの渡来ルート(画像クリックで拡大します)
背景地図:GeoMapApp

琉球列島の主な旧石器時代遺跡と現在の黒潮流路

琉球列島の主な旧石器時代遺跡と現在の黒潮流路(画像クリックで拡大します)
背景地図:九州大学 菅浩伸 based on Gebco 08 Grid

偶然の漂流ではなかったはずです。多数の男女が集団で渡らなければ、島で人口を維持できません。さらに本州では、3万8000年前に伊豆の島から黒曜石を運び込んでいた証拠があり、当時から意図的な航海が行われていたことが明らかです。
沖縄の島への進出は、当時の人類が成し遂げた最も難しい航海だったに違いありません。数十から200 km以上に及ぶ島間距離に加え、世界最大の海流である黒潮が、当時も今のように行く手を阻んでいた可能性が高いからです。

証拠をもとに舟を復元し、実験航海。

わかっているのは、祖先たちは移住に成功したということ。わからないのは、どうやって来たか。

これだけの難関を突破した祖先たちは、どんな技術を持っていたのでしょう? 彼らの挑戦はどれだけ難しいものだったのでしょう? 太古の舟は遺跡に残っていませんが、当時の道具技術や入手できる材料などから可能性を絞れます。そうした舟を復元し実験航海を行って、祖先の偉業を検証します。さらに当時の地理・海流や移住に必要な人数など、様々な研究を進めて3万年前の「徹底再現」を目指すのが、このプロジェクトです。それに取り組む多彩な研究者と探検家のメンバーは、こちらで紹介しています

第一段階の実験航海(2016年 与那国島→西表島)

3万年前の舟の有力候補の1つ草舟で、男女の漕ぎ手たちによる、テスト航海を行いました。

2016年度の草(ヒメガマ)舟をつくる作業2016年度の草(ヒメガマ)舟をつくる作業

2016年度の草(ヒメガマ)舟をつくる作業

最初の実験に私たちが選んだのは、「草の舟を漕ぐ」というモデル。与那国島に自生しているヒメガマという草を刈り、ツル植物で縛って舟をつくりました。そして時計やGPSは持たずに、風やうねりや星など自然のサインから方角を読みとって舟を進める、テスト航海に挑みました。
舟の仕上がりは良く、力のある漕ぎ手もいたので自信を持って出航しましたが、この日に発生していた強い海流に流されて途中断念を余儀なくされました。
事後に解析したヒメガマ舟の航行データをみると、海流の条件がよければ成功していた可能性がありそうです。しかしそうだとしても、変動する海流とどう向き合えばよいのか、謎と課題が残りました。 詳しくは実験レポートのページをご覧ください。

2016年度の草舟によるテスト航海の様子。2016年度の草舟によるテスト航海の様子。

2016年度の草舟によるテスト航海の様子。

祖先たちの謎に迫るため、プロジェクトはまだ続きます。

黒潮を越える難関、台湾→与那国島の航海再現が、私たちの最終目標です。

この航路では巨大な黒潮を越え、遠く水平線の下にある見えない島に向かって、おそらく3日間に及ぶタフな航海を続けなければなりません。
3万年前に使われた舟はまだ不明です。私たちは草に加えて、竹や木の可能性も探ります。帆は、縄文時代に存在した証拠がないので、3万年前の舟も基本的に漕ぎ舟だったと思われますが、はたして3日間漕ぎ続けることは可能なのでしょうか? そして祖先たちは、見えない島へ、どうやってたどり着いたのでしょうか?
これらの謎を解いて先祖たちの海へのチャレンジを理解するため、私たちは研究と調査と実験を続けます。

実施計画

2013年 研究会としてプロジェクトチームが発足、台湾予備調査
2014年 研究会、草舟のテスト
2015年 研究会、草舟のテスト
2016年 研究会、クラウドファンディングによる資金調達
草舟による第一段階の実験航海(与那国島→西表島)、台湾予備調査
2017年 研究会、竹舟のテスト、丸木舟の可能性探求
2018年 研究会、本番の実験航海(台湾→与那国島)
2016年度の草舟によるテスト航海の様子。

実験航海の計画、 台湾の伝統竹筏、 ユリ遺跡(福井県)出土の縄文時代の丸木舟
丸木舟掲載元:若狭三方縄文博物館常設展示図録(

動画

その他の動画はこちら

更に詳しく知るには

このホームページや、プロジェクトのフェイスブック ・ページをご覧ください

リーフレットダウンロード

プロジェクトの”これまで”と”これから”を一冊のリーフレットにまとめました。ダウンロード(PDF:2.7MB)できるようになっておりますので、プロジェクトがより多くの方に知ってもらえるようご協力いただければ幸いです。

航海プロジェクトのための書き下ろし本

日本人はどこから来たのか?海部陽介著 文藝春秋 2016年
代表の海部が航海プロジェクトのために書き下ろした1冊で、読んで頂ければその背景がわかります。アフリカ生まれの祖先たちがアジアへ進出し、日本列島へ至る途上にあったはずのドラマについて、現在の研究から言えることをまとめました。新聞・雑誌で多数紹介されています。