大学生のための自然史講座
本講座は、全15回にて開講いたします。
なお、天候の影響等によりスケジュール・内容に変更が生じる場合があります。
ご理解の程、よろしくお願いいたします。
大学生のための自然史講座 国際生物多様性年に考える日本の自然

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国立科学博物館では、「日本列島の自然史科学的総合研究」というテーマで、長期にわたるプロジェクトを行ってきました。大学生のための自然史講座は、そのプロジェクト研究の成果に加え、近年の生物多様性研究の知見を交えながら日本列島の自然、自然史について様々な角度から体系的に理解できる講座です。

01. 講座概要
※この講座は、15回の連続講座です。 1回単位での受講はできません。
対象 主に大学生・院生・専門学校生(一般の方も受講いただけます)
会場 国立科学博物館(上野地区)
開講期間 平成29年5月から12月まで(原則第2・4金曜日の18:00〜19:30)
募集定員 40名程度
受講料 30,860円  (大学パートナーシップ入会校の学生 15,430円)
>> 国立科学博物館大学パートナーシップ入会大学一覧
02. 平成29年度カリキュラム *変更することがあります。
第1回 平成29年5月12日 (金)
茨城県自然博物館 館長 横山 一己
【自然史とは何か?】 自然史博物館の歴史と役割
明治以降に博物館は設立され、廃止されたものも多くありますが、現在4000館に達しています。この中の1%ほどが自然史を中心とした博物館です。これらの博物館は、主要な三つの活動(研究、資料収集・保管、展示・学習支援)の一部又はすべてを担って設立されてきましたが、現在の厳しい財政状況の流れの中で何とか生き残ってきたものであると言えます。
第2回 平成29年5月26日(金)
理工学研究部 理化学グループ 研究主幹 洞口 俊博
【宇宙・太陽系・地球の誕生】 太陽系の誕生と惑星の形成
私たちの地球は、約46億年前、太陽系の他の天体たちとともに銀河系内のガスやちりの雲から誕生しました。近年は、理論的研究だけでなく、他の恒星のまわりの惑星や原始惑星系円盤の観測も行われるようになってきています。本講義では、銀河系内で恒星が誕生し、惑星が形成されるまでの過程について、概観します。
第3回 平成29年6月9日 (金)
地学研究部 鉱物科学研究グループ 研究主幹 堤 之恭
【日本の地質・鉱物について】 日本列島はどのようにしてできたのか?
日本列島の骨組みが、プレートの沈み込みによって形成される「付加体」で成っている事は今までの研究で判明しています。しかし、それらがどのような構造をもって日本列島を形作っているかは、未だ確立した説がありません。本講義では付加体の話を中心に、日本列島がどのようにして形成されてきたのかを、新知見も交えて解説します。
第4回 平成29年6月23日 (金)
標本資料センター コレクションディレクター 真鍋 真
【日本列島の生い立ちT】 古生代から中生代の古生物
古生代から中生代の日本は、まだ日本列島になっていませんでした。現在の日本の地層と化石、主に脊椎動物化石を中心に、化石から読み解く生物多様性、生物進化、古環境復元について解説します。日本列島としての固有性は低いのですが、世界の地層や化石と対比させることによって理解される事象が数多くあるのことも魅力です。
第5回 平成29年7月7日 (金)

地学研究部 生命進化史研究グループ 研究主幹 矢部 淳
【日本列島の生い立ちU】 新生代の環境変化と生物の応答ー植物化石を例に

今から6600万年前以降の時代を新生代といいます。大量絶滅事件を経て新生代に入った当初の地球環境は現在と大きく異なり、そこにすむ生物も現在とはかけ離れたものでした。長い年月をかけて次第に現在に近づいてきた地球環境とそれに呼応するように変化した生物の歴史を、環境変化の指標となる植物を中心に紹介します。
第6回 平成29年7月21日 (金)
動物研究部 脊椎動物研究グループ 研究主幹 田島 木綿子
【日本の動物の多様性T】 日本周囲に棲息する海の哺乳類について
講義キーワード:哺乳類、鯨類、鰭脚類、海牛類、絶滅危惧種、水生適応、系統、収斂、生物学、解剖学、病理学、博物館活動、ストランディング、環境汚染物質。これらキーワードを含む海の哺乳類についての様々な知見を紹介します。
第7回 平成29年8月25日 (金)
植物研究部 陸上植物研究グループ 研究主幹 海老原 淳
【日本の植物の多様性T】 日本の固有植物
日本列島は世界の中で見ても固有種の多い地域として知られており、「生物多様性ホットスポット」の1地域にも選ばれています。植物の固有種の特徴 と、国内でそれらが多く見られる場所、固有種の形成の背景にある歴史など、国立科学博物館によるプロジェクト研究で明らかになった成果を紹介します。
第8回 平成29年9月8日 (金)
動物研究部 海生無脊椎動物研究グループ 研究主幹 並河 洋
【日本の動物の多様性U】 固着性海産無脊椎動物の多様性
海洋には、サンゴなどの様に他物に固着して生活する無脊椎動物が棲息しています。陸上ではありえない生活形をとるこれら動物の生活史戦略について解説するとともに、刺胞動物を中心に日本周辺海域における多様性の実体について考えます。
第9回 平成29年9月22日 (金)
動物研究部 陸生無脊椎動物研究グループ 研究員 清 拓哉
【日本の動物の多様性V】 日本の陸上動物はいつどこからきたのか
日本列島を含む東アジア島嶼域は大陸の端が離れて2000万年ぐらい前から形成が始まったと考えられています。恐竜たちの絶滅よりもずっと新しい時代です。DNAの塩基配列情報を基にした分子系統解析の結果なども交えて、日本の陸上動物相が形成されてきた歴史を考察してみましょう。
第10回 平成29年10月13日 (金)
植物研究部 多様性解析・保全グループ 研究員 奥山 雄大
【日本の植物の多様性U】 共生が育む植物の多様性
陸上生態系の顕著な多様性は、陸上植物をめぐる4つの共生系によって支えられています。それはすなわち、送粉共生系、種子散布共生系、防衛共生系、そして菌根共生系です。本講義ではこれらの4つの共生系の具体例と特性を、特にその中心となる植物の側から概観し、これらがどのように、特に日本の植物の多様性と関わっているかを紹介します。
第11回 平成29年10月27日 (金)
植物研究部 菌類・藻類研究グループ 研究主幹 大村 嘉人
【日本の植物の多様性V】 共生生物「地衣類」の多様性
地衣類は菌類が藻類と共生して一つの体を作っている複合体であり、南極や砂漠などの極限環境にまで分布を広げています。知られている子嚢菌の約4割や担子菌の一部が地衣類であり、菌類の進化を考える上で「地衣化」は重要な戦略だと考えられています。本講座では地衣類の多様性およびその進化について概要を紹介します。

第12回 平成29年11月10日 (金)

人類研究部 人類史研究グループ グループ長 海部 陽介
【日本人の形成T】 日本列島にやってきた人々
最初の日本列島人とはどのような人々で、いつ、どこから、どうやってここへやってきたのでしょうか。その後、新たな移入はどれだけあったのでしょう。そして彼らは、どのような変化を経て、現代の日本人になったのでしょうか。遺跡から出土する人骨の形態と、考古遺物の研究から復元される、日本人の起源について概説します。
第13回 平成29年11月24日 (金)
沖縄大学 人文学部 こども文化学科 教授 盛口 満
【様々な生物と日本人】 木の実と日本人
果実というのはどのようなものでしょうか。種子散布との関連で果実をとらえるとともに、そのような果実を日本人はどのように利用してきたのかについて、ドングリなどを中心にして紹介します。
第14回 平成29年12月8日 (金)
人類研究部 人類史研究グループ 研究員 神澤 秀明
【日本人の形成U】DNAからみた日本人の起源と成立
ヒトのDNA研究は、人類の歴史を明らかにするために必要な手法のひとつです。アフリカから世界中に拡散したホモ・サピエンスが、どのようなルートで日本列島に到達し、時代を経て現代の日本人となったのでしょうか。本講義ではDNAからそのシナリオを描き、日本人の起源と成立について解説します。
第15回 平成29年12月22日 (金)
動物研究部長 倉持 利明
【生物多様性と日本列島】 生物多様性の捉え方
生物多様性というと生物種の多様性に眼がいきがちですが、それだけではありません。生物個体レベルで見れば遺伝的多様性が考慮されるべきで、生物種の集団を捉えるならば生態系の多様性が重要となります。生物多様性の捉え方を、当館の展示に寄り添いながら解説します。

所属等は平成29年度3月現在のものです

03. 受講までの流れ
1. お申込み  

下記の情報をご記入の上、E-mailでお申込み下さい。

【件名】『大学生のための自然史講座受講申込み』

  1. ① 住所(郵便番号含む)
  2. ②氏名(ふりがな)
  3. ③年齢
  4. ④電話番号
  5. ⑤連絡先メールアドレス(応募時のアドレスと異なる場合)
  6. ⑥学校名
  7. ⑦学部・専攻
  8. ⑧どの媒体でこの講座のことをお知りになりましたか(例:館内チラシ)
  9. ※⑥・⑦は現役学生のみで結構です。

*頂いた個人情報は、本講座に付随する目的のみに利用します。


申し込み期間 : 平成29年4月27日(木)必着 

2. 受講者の決定

受講決定者には、4月28日(金)までに、受講の可否をお知らせいたします。
応募者多数の場合には、「大学パートナーシップ」入会校の学生を優先させて頂きます。 あらかじめご了承ください。

3. 受講料のお支払い
受講料のお支払いなど詳細は、受講決定通知と共にご案内いたします。
04. お申し込み・お問い合わせ先
〒110-8718 東京都台東区上野公園7-20
国立科学博物館 事業推進部 学習課 「国立科学博物館 大学パートナーシップ」担当
TEL:03-5814-9876 FAX:03-5814-9898
E-mail:upartner@kahaku.go.jp