準備するもの:虫メガネ(約3倍)、またはルーペ(倍率10-20倍)
「変形菌(へんけいきん)」または「粘菌(ねんきん)」と呼ばれている生物は、胞子を作って休眠するという植物的性質と、アメーバ状となって動きまわり、バクテリアなどの微生物を捕食するという動物的性質の両方を持っているとても不思議な生物です。変形菌は、キノコと同じように、発生シーズンがあります。それは梅雨期の後半から梅雨明けの頃で、そのころ森の中では、無数の核をもつ巨大アメ−バ(変形体)が一夜にして胞子を形成し、子実体に変身します。もちろん、植物園でもたくさん発生します。
倒木上をはうオレンジ色の変形体
倒木に発生した有柄の子実体
植物園内の積もった落ち葉や朽ちた倒木の上に生息しています。成熟した変形体は、2,3日晴れた日が続くと子実体を作り始めます。
梅雨の後半から梅雨明けの頃が発生シーズンです。岡山県のマツ林と愛知県のシイタケ栽培地で調査した1年間の季節的変化を図でお見せしましょう。
アカマツ林内の変形菌発生
シイタケほだ場の変形菌発生
子実体の多くは、高さも幅も2ミリ以内です。高さが1センチを越える種は多くありません。形や色は、種々様々です。形は、球状、半球状、卵状、筒状、ひだ状、まくら状、網目状などがあります。色は、白色や灰色または赤や黄を帯びた色が多く、緑と青はまれです。虹色やるり色に輝いたり、金属光沢を放つ種もあります。
世界で約 900 種、日本では約 450 種が発見されています。では、この植物園では何種類が見つかるでしょうか。実は、まだ誰も調べた人がいません。
倒木上のウツボホコリ
倒木上のホソエノヌカホコリ
落葉上のサカズキホコリ
倒木上のシロモジホコリ
落葉上のホネホコリ
倒木上のツヤホコリ
大形変形菌:倒木上のマメホコリ
秋の変形菌:倒木上のキケホコリ
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