九元連立方程式求解機


 ジョン・ウィルバー(John B. Wilbur)は1934(昭和9)年にアメリカMITの助教授となり、V.ブッシュの計算機械プロジェクトの一環として、機械による代数方程式の解法にとり組みました。計算機械は1936(昭和11)年に完成し、九元までの一次連立方程式を解く事ができました。九元連立方程式は、一般に九個の未知数を含んだ九個の一次方程式からなっています。ハーバード大学の経済学者ワシリー・W・レオンチェフは経済学の論文作成に当たりウィルバーマシンを使いました。
 わが国では航空研究所の佐々木達治郎を中心とするグループが研究を行いました。最初は三元から始め九元へと拡張し完成したのは1944(昭和19)年頃です。このWilbur式求解機はわが国初の大型計算機械です。オリジナルはすでに米国でも存在していません。